こんにちは。「KOTAライフ」の運営者「KOTA」です。
実は私、35年以上料理人として厨房に立ち続けてきた中で、数えきれないほどの「忘年会の予約」と、そして「当日のキャンセル」を見てきました。
幹事さんが青ざめた顔で「すみません、一人来られなくなって……」と言いに来る場面に何度も遭遇しましたが、実は店側としてはそこまで深刻に捉えていないことも多いのです。
そんな裏側の事情を知っている私だからこそ、皆さんが忘年会に行けない断り方を探して悩む気持ち、すごくよく分かります。
友達からのラインや上司へのメールでどう返信すれば角が立たないか、気を使いますよね。
若者世代にとっては金欠や時間的なデメリットも大きいですし、正直行きたくないというのが本音かもしれません。
この記事では、長年「食と人」の間に立ってきた私の経験と、最新のビジネスマナーに基づいた「嫌われない技術」を包み隠さずお伝えします。
- 最新の職場事情に基づいた嫌われないための立ち回り
- 上司や取引先にも使える具体的な断り方の例文テンプレート
- 友人関係を壊さないLINEでのカジュアルな返信テクニック
- 元料理人が教える飲食店の予約キャンセルに関する裏話
忘年会に行けない時のマナーと賢い断り方

忘年会に行けない断り方を考える前に、まずは今の時代の「空気感」を正しく掴んでおくことが大切です。
私が現役の料理人だった昭和や平成の時代とは違い、今は無理に参加することが必ずしも正解ではない時代になりました。
ただ、断るにしても「相手への配慮」という隠し味を忘れてはいけません。
嫌われるデメリットを回避する若者の処世術

最近の若い方たちとお話ししていると、「忘年会に行かないと評価が下がるんじゃないか」「協調性がないやつだとレッテルを貼られるのが怖い」という悩みをよく聞きます。
確かに、一昔前までは「飲みニケーション」なんて言葉があって、夜の付き合いが出世の近道だった時代もありました。
私自身も若い頃は、先輩に連れ回されて朝まで飲むのが当たり前だと思っていましたし、それが修行の一環だとさえ感じていました。
しかし、時代は大きく変わりました。
2025年の今、皆さんが恐れている「飲み会に行かないことによるデメリット」は、実は皆さんが思っているほど大きくはありません。
むしろ、管理職世代である40代・50代の上司たちのほうが、「無理に誘ってハラスメントだと言われたらどうしよう」と戦々恐々としているのが実情なんです。
彼らは「アルハラ(アルコールハラスメント)」という言葉に非常に敏感で、部下が断ってくることに対して、内心ホッとしているケースさえあります。
では、どうすれば「嫌われず」に断ることができるのか。
その答えは、夜の付き合いを断る代わりに、昼間の業務時間内で圧倒的な「愛想の良さ」と「仕事の成果」を見せることです。
これを私は「ランチ戦略」と呼んでいます。
夜の飲み会は全て断るけれど、昼休みのランチには積極的に同僚と行ったり、休憩時間の雑談には笑顔で参加したりする。
そうすることで、「あいつは付き合いが悪い」ではなく、「夜は事情があって参加できないけど、チームの輪には入りたがっている良いやつ」という評価に着地させることができます。
一番まずいのは、飲み会にも行かず、昼間もムスッとして誰とも話さないこと。
これでは単なる「扱いにくい人」になってしまいます。
「夜の欠席」を「昼の貢献」で埋め合わせるという意識を持つだけで、社内の人間関係は驚くほど円滑になりますよ。
嘘にならない金欠や体調不良などの欠席理由

断る理由として「金欠」や「体調不良」を使うことは、決して悪いことではありません。
しかし、これをそのままストレートに伝えてしまうと、相手によっては「俺との付き合いより数千円が惜しいのか」とか「体調管理ができていない」と、ネガティブに受け取られてしまうリスクがあります。
特に料理人の世界のような体育会系の職場では、「熱があるくらいで休むな」なんて精神論がまかり通っていた時期もありました。
だからこそ、断る際には相手を納得させるための「具体的な背景」と、相手の好意を受け止めつつ断る「クッション言葉」という調味料が必要不可欠なんです。
例えば「金欠」を理由にする場合、ただ「お金がない」と言うのではなく、ライフステージの変化や一時的な事情を強調するのがコツです。
「実は今月、友人の結婚式が3件も重なってしまいまして、ご祝儀貧乏でどうしても参加費が捻出できないんです」
「来年結婚を控えておりまして、二人で決めた貯金目標を達成するために、今は外食を極力控えているんです」
このように具体的なストーリーを添えることで、相手は「それなら仕方ないな、むしろしっかりしているな」と好感を抱くようになります。
単なる「金欠」という言い訳が、一転して「計画性のある生活態度」のアピールに変わるわけです。
また、「体調不良」を理由にする際も同様です。
「なんとなくダルいので」ではサボりだと思われますが、ここに「第三者の権威」を借りると最強の盾になります。
「先日受けた健康診断の結果が思わしくなく、医師から当面の間、アルコールと夜間の外出を控えるよう強く指導されているんです」
ここまで言われて無理やり飲ませようとする上司はいません。
もしいたら、それは明確なハラスメント案件ですので、堂々と断って問題ありません。
嘘をつくのは良くありませんが、事実を相手が受け入れやすい形に「加工」して伝えるのは、大人のマナーであり、円滑なコミュニケーション技術の一つだと言えるでしょう。
行かないキャラを確立して誘いを回避する

毎回毎回、忘年会のシーズンが来るたびに断る理由を考えて、胃が痛くなるような思いをするのは辛いですよね。
そんなストレスから永遠に解放されるための究極の方法が、「行かないキャラ」を完全に確立してしまうことです。
これは一朝一夕にできることではありませんが、時間をかけて「あの人は夜の席には来ない人だ」という認識を周囲に植え付けてしまえば、誘われること自体が減り、断る労力もゼロになります。
私が現役時代に見てきた中でも、自分なりの確固たるポリシーを持っている人は、飲み会に参加しなくても周囲から一目置かれていました。
キャラ設定にはいくつかのパターンがありますが、おすすめなのは「朝型人間キャラ」や「ストイックな自己研鑽キャラ」です。
「最近、朝4時に起きて資格の勉強をしているので、夜は21時には寝る生活をしているんです」
「健康管理のために、夕食は自宅で決まったメニューを食べると決めているんです」
こう公言している人を、無理やり二次会のカラオケに連れ出そうとする人はまずいません。
むしろ、「あいつは意識が高くてすごいな」と尊敬される可能性すらあります。
重要なのは、このキャラ設定に「一貫性」を持たせることです。
「A課長の誘いは断ったのに、同期のB君との飲み会には行っていた」なんてことがバレたら、一瞬で信用を失います。
「特定の人を避けている」と思われないためにも、「夜の飲み会は、誰からの誘いであっても例外なく全て断る」というルールを徹底してください。
最初は「付き合いが悪い」と言われるかもしれませんが、半年も続ければそれがあなたの「個性」として定着します。
一度定着してしまえば、もう忘年会の季節に怯える必要はありません。
参加しないことによる社内リスクの管理手法

忘年会に参加しないことの唯一にして最大のリスク、それは「情報の非対称性」が生じることです。
日本の組織では残念ながら、重要な人事情報やプロジェクトの裏話が、会議室ではなく居酒屋の個室で共有されることが往々にしてあります。
「昨日の飲み会で、部長があんなこと言ってたぞ」という情報を知らないまま仕事を進めることで、自分だけが蚊帳の外に置かれてしまう、これが「行かないこと」の実質的なデメリットです。
しかし、このリスクは飲み会に参加しなくても管理可能です。
そのために必要なのが、社内に「情報通の味方」を作っておくことです。
飲み会には皆勤賞で参加するけれど、口が堅くて自分とは仲が良い、そんな同僚や先輩はいませんか?
彼らと日頃からランチに行ったり、チャットでこまめにやり取りをしたりして、信頼関係を築いておくのです。
そして忘年会の翌日に、「昨日は参加できなくて残念でした。何か面白い話ありましたか?」とさりげなく聞けば、必要な情報の9割は回収できます。
むしろ、シラフで話を聞ける分、酔っ払って聞くよりも正確に情報を把握できるかもしれません。
孤立を防ぐのはアルコールではなく、日頃の信頼関係に基づく情報ネットワークなのです。
SNS投稿には細心の注意を
断った当日の夜に、自宅で豪華な食事をしている写真や、趣味に没頭している様子をSNSにアップするのは自殺行為です。
「体調不良」や「忙しい」と言って断ったのに、遊んでいる姿を見られれば、「嘘をついてまで俺たちとの時間を避けたのか」と反感を買います。
忘年会の当日は、SNSも「欠席」するのが賢明なリスク管理です。
また、欠席した翌朝のアフターケアも重要です。
出社したらすぐに幹事や参加した上司の席に行き、「昨日はお疲れ様でした。盛会だったと伺っております」と声をかけましょう。
たったこの一言があるだけで、「自分は参加していないが、チームの輪には関心がある」という姿勢を示すことができ、人間関係の潤滑油となります。
飲食店の予約キャンセル料に関する元料理人の話

さて、ここからは少し視点を変えて、お店側の事情についてお話ししましょう。
「急にキャンセルしたらお店に迷惑がかかるんじゃないか」「高額なキャンセル料を請求されるんじゃないか」と心配される方も多いと思います。
私の実体験に基づいた裏話なんですが、皆さんが思っているほど店側はキャンセルに対して鬼ではありませんし、柔軟に対応してくれることがほとんどです。
だいたい忘年会っていうのは、一人5000円のコースとか、飲み放題付きの6000円のコースとかで予約しますよね。
私が経営していたお店では、前日までのキャンセルはお金は頂きませんでした。
なぜかと言うと、前日であれば食材の発注自体は済んでいますが、まだ仕込みや下処理の段階で調整が効くことも多いからです。
余った食材は翌日のランチに回したり、他のお客様のメニューに使ったりと、プロの料理人はロスを出さない工夫をいくらでも知っています。
では、当日のドタキャンはどうだったかと言うと、当日人数が減ったりしたキャンセルは、お料理の分だけいただいて皆さんでシェアしていただく形をとっていました。
そして、飲み放題の分はお金をいただかないというふうにして対応していました。
飲み放題のドリンク(ビールやサワーなど)は、オーダーが入ってから注ぐものですから、お客様が来店される直前までは原価が発生しません。
だから、飲み放題分まで請求するのは忍びないというのが店側の心情なんです。
例えば10人の予約が当日9人になったとしても、料理は10人分出ますが、それを9人で分ければ一人あたりの量は増えますし、お支払いも幹事さんが集めた会費の中で十分賄えることが多いです。
一番困るのは、連絡なしの無断キャンセル(No Show)です。
これだけは席も空けて待っていますし、料理も用意していますから、全額請求せざるを得ません。
逆に言えば、「本当に申し訳ないのですが、急な発熱で一名行けなくなりました」と一本電話をいただければ、店側としても「お大事にしてくださいね、料理は皆さんで召し上がってください」と気持ちよく対応できるものです。
ですから、「急に行けなくなったらどうしよう」と過度に悩みすぎる必要はありません。
正直に、早めに連絡すること。
これさえ守っていただければ、お店とのトラブルになることはまずありませんよ。
相手や状況に応じた忘年会へ行けない断り方

ここからは、より実践的なテクニックとして、相手や状況に応じた具体的な断り方のフレーズをご紹介していきます。
断る相手が上司なのか、取引先なのか、それとも友人なのかによって、求められる「丁寧さ」と「理由の強度」は全く異なります。
私が長年社会人として、そして料理人として多くの人間関係を見てきた中で、「これは上手いな」「これなら悪い気はしないな」と思った断り方のパターンを厳選しました。
そのままコピペして使える例文も用意しましたので、ぜひ活用してください。
上司へ送るメールは感謝とクッション言葉を

上司への断りメールを送る際、最も重要なのは「行きたくない」という感情を完全に消し去り、「事情があってどうしても行けない」という事実だけを淡々と、かつ丁寧に伝えることです。
ここで絶対にやってはいけないのが、いきなり「今回は欠席します」と結論だけを突きつけること。
これは相手の顔に泥を塗るようなもので、今後の関係にヒビが入ります。
そこで魔法の調味料となるのが「クッション言葉(Cushion Words)」です。
ビジネス枕詞とも呼ばれますが、「大変残念なのですが」「参加させていただきたいのは山々なのですが」「お声がけいただき光栄なのですが」といった言葉を挟むことで、断りの衝撃を和らげることができます。
メールの構成としては、以下の4ステップを必ず守ってください。
感謝と肯定: まず誘ってくれたこと自体にお礼を言う。「お誘いいただきありがとうございます」
クッション: 断る意思の軟着陸。「大変心苦しいのですが」
理由: 嘘っぽくない、納得感のある理由。「家庭の事情により」「先約があり」
未来への展望: 次回への意欲を見せる。「新年会にはぜひ」「またの機会に」
この手順を踏めば、相手は「拒絶された」という感情よりも、「事情があって参加できないのだ」という事実認識を優先してくれるようになります。
また、送信するタイミングも重要です。
行けないとわかった時点で、1分1秒でも早く連絡すること。
迷っている時間は、幹事の調整業務を停滞させるだけであり、最大の失礼にあたります。
「早さ」もまた、誠意の一つであることを忘れないでください。
そのまま使える上司や会社向けの断り方例文

ここでは、実際にメールやチャットで使える具体的な例文をご紹介します。
自分の状況に合わせて、カッコ内の部分を書き換えて使ってみてください。
特にハラスメント意識の高い現代では、理由の選び方が重要になります。
【例文1:体調面を理由にする場合(ハラスメント対策済)】
件名:忘年会のご案内について(氏名)
〇〇部長
お疲れ様です。〇〇です。
この度は、忘年会へのお誘いをいただき誠にありがとうございます。
チームの皆様と一年の労をねぎらう場に参加させていただきたいのは山々なのですが、
実は数日前から体調が本調子ではなく、医師からも当面の間、アルコールと夜間の外出を控えるよう指導されております。
万が一、皆様にご迷惑をおかけしてはいけませんので、大変心苦しいのですが、今回は欠席させていただきたく存じます。
当日は皆様で楽しい時間をお過ごしください。
体調が回復しましたら、改めて業務にて貢献させていただきたく存じます。
この例文のポイントは、「医師からの指導」という第三者の権威を使っている点です。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット『アルハラ(アルコール・ハラスメント)』)の定義にもあるように、飲めない人への配慮を欠くことや飲酒の強要はハラスメントに該当します。
医師の指導があると言われれば、上司としても無理強いすることはできません。
また、「迷惑をかけてはいけない」という利他的な理由付けにすることで、自己中心的な印象を払拭しています。
【例文2:家庭の事情を理由にする場合】
件名:忘年会欠席のご連絡(氏名)
〇〇課長
お疲れ様です。〇〇です。
この度は忘年会にお声がけいただきありがとうございます。
ぜひ参加したいと思っていたのですが、当日は妻(夫)がどうしても外せない用事があり、
私が子供の面倒を見なければならなくなりました。
ベビーシッター等の手配も試みたのですが調整が難しく、今回は泣く泣く欠席させていただきます。
新年会など、また別の機会にぜひご一緒させてください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
こちらのポイントは、「ベビーシッターの手配も試みた」という一文です。
「参加するために努力はしたけれど、どうしてもダメだった」というプロセスを示すことで、誠意をアピールできます。
「泣く泣く」という感情語を入れるのも、行きたい意思を強調する上で効果的ですね。
取引先には先約を強調して丁寧に伝える

取引先からの誘いは、自分の評価だけでなく会社の信用にも関わるため、最も慎重な対応が求められます。
ここで「体調不良」や「家庭の事情」を理由にするのは、避けたほうが賢明です。
なぜなら、ビジネスパートナーとして見た時に、「体調管理が甘い人」「プライベート優先で仕事に穴を開けるかもしれない人」という不安要素を与えてしまうリスクがあるからです。
ですので、取引先に対しては個人的な事情は一切出さず、「先約」一択で通すのが最も無難でスマートな大人の対応です。
「あいにく当日は以前より決まっておりました先約があり、どうしても都合をつけることが叶いません」
この一言だけで十分です。
「何の先約か」まで詳しく説明する必要はありませんし、相手もそこまで詮索してきません。
「先約」という言葉には、「あなたとの約束を軽んじているわけではなく、単に順番が後だっただけだ」というニュアンスが含まれているため、相手の顔を立てることができます。
そして重要なのが、断った後のフォローです。
「年内中に改めて、年末のご挨拶に伺いたく存じます」
「新年会の時期になりましたら、こちらからお誘いさせてください」
このように、別の形での接点を提案することで、関係性を維持しようとする姿勢を見せることが何より大切です。
忘年会に行かなくても、仕事上の信頼関係は十分に維持できます。
友達にはLINEのスタンプと代替案で返信

気心の知れた友人や同僚、あるいは同期のグループLINEであれば、そこまで堅苦しい敬語やビジネスメールのような構成は必要ありません。
むしろ、よそよそしすぎて「何か怒ってるのかな?」と勘違いさせてしまう可能性があります。
LINEで断る場合は、文章を短くまとめ、スタンプや絵文字を活用して「重くならない」ようにするのがコツです。
また、金欠の場合などは、変に取り繕うよりも正直に言ってしまった方が、「本音で話してくれている」と好感を持たれることもあります。
「お疲れー!🍺 誘ってくれてありがとう!
めっちゃ行きたいんだけど、今月は結婚式ラッシュでガチの金欠モード中…💸😭
今回はパスさせて!年明けたらランチでも行こう!🍔」
このように「ガチの金欠」と自己開示することで、相手に対する信頼の証となります。
「行きたい気持ち」は泣いている絵文字や土下座のスタンプで表現すれば、角が立つことはありません。
そしてここでも重要なのが、「ランチでも行こう」という代替案(Counter Offer)を出すことです。
ただ「行けない」だけだと拒絶になりますが、「別の日なら会いたい」と伝えることで、「あなたとの関係は続けたい」というポジティブなメッセージになります。
既読スルーや未読スルーをして、ギリギリになって返信するのだけは絶対にやめましょう。
親しき仲にも礼儀あり、です。
当日のドタキャンで使うべき納得感ある理由

当日になって急に行けなくなる、あるいは朝起きたらどうしても行きたくなくなる……人間ですから、そんな日もあります。
しかし、当日のドタキャンは、幹事さんのメンツを潰し、お店に金銭的な損害を与える可能性がある、最もリスクの高い行為です。
ここで「ちょっと気分が乗らなくて」なんて言おうものなら、今後の人間関係は終わりです。
当日欠席が許される理由は、誰が聞いても「それは仕方ない」と思える緊急事態(エマージェンシー)に限られます。
当日のキャンセル理由の選び方
推奨:「急な発熱」「激しい体調不良」
注意:「急な仕事」
現在は感染症に対する意識が社会的に高まっていますので、「朝から38度の熱がありまして」と言われれば、無理に来いという人はまずいません。
むしろ「来てほしくない」と思われるでしょう。
一方で「急な仕事が入って」という理由は、「仕事の段取りが悪い」「タイムマネジメントができない」と思われるリスクがあるため、よほどのことがない限り避けたほうが無難です。
連絡手段ですが、当日の緊急連絡はメールやLINEではなく、電話で行うのが本来のマナーです。
しかし、相手が忙しい時間帯であったり、電話に出にくい状況も考えられます。
まずはLINEやメールで第一報を入れ、「急ぎのためメッセージにて失礼いたします」と一言添えるのが現代的な配慮でしょう。
そして、先ほどお話しした通り、お店のキャンセル料が発生する可能性がある場合は、「もしキャンセル料がかかるようであれば、後日必ずお支払いしますので教えてください」と自分から申し出ること。
この一言があるだけで、幹事さんの負担と不満は大きく軽減されます。
まとめ:忘年会に行けない断り方で自分を守る

ここまで、様々なシチュエーションでの忘年会に行けない断り方を見てきました。
最後に、私KOTAから皆さんにお伝えしたいのは、「断ることは悪いことではない」ということです。
日本の同調圧力の中で生きていると、誘いを断ることに罪悪感を感じてしまう優しい方が多いのですが、断り方は単なる逃げではありません。
それは、自分の時間、健康、そして大切なお金を守るための、立派な「自衛スキル」なのです。
大切なのは、以下の3点を守ることです。
早めに意思表示をすること:迷っている時間が相手のコストになります。
相手への感謝と配慮を忘れないこと:誘ってくれたこと自体には感謝しましょう。
一貫した態度を持つこと:人によって態度を変えないことが信頼に繋がります。
この3つさえ守れていれば、忘年会を欠席したくらいであなたの価値が下がることはありませんし、職場で居場所を失うこともありません。
私の店でキャンセルを受けた時も、事情を説明して丁寧に連絡をくださるお客様には、「また来てほしいな」「律儀な方だな」と逆に好印象を持ったものです。
皆さんがこの年末、余計なストレスを抱えず、自分らしく、そして賢く立ち回れることを、ここ静岡の空の下から心より応援しています。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
