料理人が提案！年末年始を一人で過ごすおすすめの過ごし方決定版

 

こんにちは。「KOTAライフ」の運営者「KOTA」です。

私が若い頃、年末の風物詩といえば年末ジャンボ宝くじに有馬記念、そして競輪グランプリでした。

大晦日になれば帰省した友人たちが集まり、どんちゃん騒ぎをして過ごしたものです。

しかし引退した今は、妻も年末年始は仕事で休みがないため、一人で静かに過ごすことが増えました。

昔のように大勢で賑やかに過ごすのも良いですが、一人で過ごす時間には、また違った味わい深さがあります。

現役の料理人時代、厨房での「仕込み」の時間は孤独ですが、これから始まる本番を最高のものにするための最も充実した時間でした。

年末年始を一人で過ごすおすすめの過ごし方や、寂しいと感じがちな時間を「最高の休息」に変えるためのヒントについて、私の経験と料理人としての視点を交えてお話しします。

年末年始を一人で過ごすおすすめの過ごし方と外出プラン

「せっかくの休みなのに一人で過ごすのは寂しい」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、どこへ行っても混雑しているこの時期だからこそ、戦略的に動くことで、誰にも邪魔されない極上の時間を手に入れることができます。

現役時代、厨房の動線を徹底的に考え抜いたように、年末年始の外出も「段取り」次第で快適さが大きく変わります。

ここでは、私が実践しているマインドセットや、混雑を回避しつつ充実感を得られる外出プランをご紹介します。

寂しい時間を贅沢な孤独に変える社会人のマインドセット

まず大切なのは、「一人＝寂しい（Loneliness）」というネガティブな思い込みを捨て、「一人＝自由な孤高（Solitude）」という事実に目を向けることです。

料理の世界でも、最高のスペシャリテを作る前には、素材と一対一で向き合い、雑音を遮断して集中する静かな時間が必要です。

年末年始の「孤独」は、いわば自分自身という素材を磨き直し、来たるべき新しい一年に向けて熟成させるための「仕込み期間」のようなものだと私は考えています。

かつては親族が一堂に会し、義理やしがらみの中で過ごすのが正月の「あるべき姿」とされていましたが、令和の今は違います。

実際に、国の調査においても、日本人の生活時間の使い方は変化しており、交際や付き合いの時間は減少し、個人の休養やくつろぎの時間が増加傾向にあることが示されています（出典：総務省統計局『令和3年社会生活基本調査』）。

このデータが示す通り、私たちは今、誰にも気を使わず、好きな時に起き、好きなものを食べ、好きな場所へ行ける自由を手に入れているのです。

これは、過剰な接続社会に生きる現代人にとって、最も贅沢な「権利」の行使ではないでしょうか。

「何か特別なことをしなきゃいけない」という強迫観念はきっぱりと捨てましょう。

SNSで他人のキラキラした投稿を見て焦る必要は全くありません。

ただ無為に過ごす時間さえも、自分で選んだのであれば、それは立派な休息であり、精神的な栄養補給です。

プログラミングや資格勉強など、将来への「自己投資」に充てるのも素晴らしい選択ですが、それはあくまで余裕がある場合の話。

まずは、泥のように眠り、時間を浪費する「何もしない贅沢」を自分自身に許してあげてください。

「何もしないこと」を肯定できた時、孤独感は驚くほど軽くなり、代わりに深い充実感が満ちてくるはずです。

それが、精神的な満足度を高め、良い新年を迎えるための第一歩です。

女性が安全に楽しめる温泉宿への一人旅とご褒美プラン

年末年始を一人で過ごす女性にとって、温泉宿は最高のリフレッシュ場所ですが、同時に「安全性」と「居心地」が気になるところでしょう。

家族連れやカップルが多い時期に一人で食事処にいるのは肩身が狭い、あるいはセキュリティ面で不安がある、という声もよく聞きます。

料理人の視点から見ても、良い宿というのは「お客様同士の視線」が交錯しないよう、動線や客室配置に細やかな配慮がなされているものです。

そこで私がおすすめしたいのが、「お一人様歓迎」を明確に掲げている小規模な宿や、部屋食・個室食に対応している宿を選ぶことです。

具体的には、長野県の渋温泉にある「渋ホテル」のような宿が素晴らしい選択肢となります。

ここはレトロモダンな雰囲気が魅力で、女性客への配慮が行き届いています。

例えば、アメニティに「ロクシタン」を用意するなど、女性が少し嬉しくなるようなポイントを押さえている点はさすがです。

また、地獄谷野猿公苑にも近く、温泉に入る猿（スノーモンキー）を見に行くというアクティビティも一人で気兼ねなく楽しめます。

もう一つの選択肢として、大分県の長湯温泉も強くおすすめします。

ここは世界屈指の炭酸泉で知られており、低温でも体が芯から温まるため、私のように長年の立ち仕事で腰や膝を痛めた人間には天国のような湯です。

派手な観光地化を拒むかのような静寂があり、宿に籠もって読書をしたり、外湯巡りをするには最適です。

一年の疲れを湯に流し、エステやマッサージを追加して、自分への最高のご褒美としてください。

誰の目も気にせず、浴衣姿ですっぴんのまま過ごす時間は、何物にも代えがたい解放感を与えてくれるでしょう。

男性のソロキャンプやサウナで没頭する冬の休暇スタイル

男性におすすめしたいのが、冬のソロキャンプです。

「寒いのにわざわざ外で？」と思うかもしれませんが、冬こそがキャンプのベストシーズンなのです。

夏のような虫がおらず、空気が澄んでいて星が綺麗に見え、何より「騒がしいグループ客」が少ないため、静寂を愛するソロキャンパーには天国です。

焚き火の炎を見つめながら、一年を振り返り、お気に入りのウイスキーをちびちびとやる。

これは、私が若い頃にバカ騒ぎしていた大晦日とは対極にある、洗練された大人の楽しみ方ですね。

ただし、冬のキャンプは装備（ギア）へのこだわりが生死を分けます。

厨房機器のメンテナンスと同じで、事前の準備と道具の点検は入念に行ってください。

私は技術屋の端くれでもあるので断言しますが、冬キャンプでは「電気の力」を借りることを恥じてはいけません。

AC電源付きサイトを選び、電気毛布やホットカーペットを持ち込むのが、快適に朝を迎えるための賢い生存戦略です。

また、テント内で暖を取る場合は、一酸化炭素中毒のリスクと常に隣り合わせです。

私は信頼性の高い「日本製センサー」を搭載した一酸化炭素チェッカーを必ず2個用意し、枕元と天井付近に設置しています。

命に関わる道具には投資を惜しまないでください。

キャンプがハードル高い場合は、サウナ施設で「ととのう」のも良いでしょう。

スマホをロッカーに預け、熱波と水風呂の往復によって強制的に思考を停止させる。

デジタルデトックスをして、自分の感覚だけに集中する時間は、脳のキャッシュをクリアにし、明日への活力を養ってくれます。

ホテルでのんびり過ごすおこもりステイと豪華な朝食

遠出はしたくないけれど、家事から解放されて非日常を味わいたい。

そんな方には、都心のラグジュアリーホテルでの「ステイケーション」が最適です。

私が特に注目しているのは、東京駅至近の「ホテル龍名館東京」のように、お一人様向けのプランを充実させているホテルです。

ここで特筆すべきは、「ルームサービスでのおせち」という画期的なプランです。

ホテルのレストランで、周りが家族連れの中で一人おせちをつつくのは、いくらメンタルが強くても少し勇気がいります。

しかし、客室に運んでもらえるなら話は別です。

誰の目も気になりません。

パジャマのままで、プロの料理人が腕を振るった伊勢海老、数の子、黒豆といった縁起物を肴に、朝からスパークリングワインを開ける。

これは、自宅では絶対に再現できない、ホテルならではの機能美とホスピタリティの結晶です。

また、こうしたホテルでは近隣の神社への参拝用として「御朱印帳」がセットになったプランなども用意されています。

部屋でくつろいだ後に、ふらりと日本橋七福神巡りに出かけるのも乙なものです。

掃除も洗濯もしなくていい環境で、ただひたすらにダラダラする。

チェックアウトギリギリまでベッドの中で過ごし、空腹になったらルームサービスを頼む。

これは決して怠惰ではなく、一年間働き詰めた自分自身の心と体をメンテナンスするための「積極的休養」です。

人気のホテルは年末年始の予約が数ヶ月前から埋まってしまうので、気になる方は早めのチェックをおすすめします。

キャンセル待ちを狙うのも一つのテクニックですよ。

東京や大阪の穴場神社で混雑を回避する大人の初詣

私は日中暖かくなってきたら、一人でも初詣には行きます。

ただ、明治神宮や住吉大社、浅草寺のような有名どころは、人混みで揉みくちゃにされて疲れてしまうだけです。

若い頃はそれもイベントとして楽しんでいましたが、60代になった今は、静かに手を合わせ、内省する時間を大切にしたいという気持ちが勝ります。

神様へのご挨拶も、行列に並んでイライラしながらするより、静かな環境でした方が届くような気がしませんか？

そこで提案したいのが、地元の人に愛されている、あるいは知る人ぞ知る「穴場神社」への参拝です。

例えば大阪であれば、「サムハラ神社」がおすすめです。

ここは「指輪のお守り」が入手困難なことで有名ですが、神社の空気感自体が非常に凛としており、都会の真ん中とは思えない静寂があります。

また、交野市の「磐船神社（いわふねじんじゃ）」も素晴らしい。

巨岩をご神体とする修験道の場で、「岩窟めぐり」などの体験もできます（※一人での行場入りは危険なため禁止されている場合があるので要確認ですが、参拝だけでも圧倒されます）。

自然の畏怖を感じる体験は、孤独感を相対化し、自分の悩みがちっぽけなものに思えてくる効果があります。

私の住む静岡でも、久能山東照宮のような有名観光地ではなく、近所の氏神様にお参りするだけで十分心が洗われます。

神様への挨拶は、場所の有名さよりも、向き合う心の静けさと誠実さが大切だと、この歳になって改めて感じています。

家で年末年始を一人で過ごすおすすめの過ごし方と食事

外出も良いですが、やはり自宅（私の城）で過ごす年末年始こそが、最強の「ソロ活」かもしれません。

誰にも気を使わず、トイレの順番待ちもなく、好きな室温に設定し、眠くなったらすぐに布団に入れる。

これ以上の環境はありません。

ただ、漫然と過ごすと「ああ、何もせずに終わってしまった」という後悔が残りがちです。

元料理人の視点から、自宅での食と時間を豊かにするための具体的なアイデアを提案します。

家で暇な時間を充実させる動画配信サービスの活用術

私の若い頃は、年末年始の娯楽といえばテレビしかありませんでした。

しかし正直なところ、最近のテレビ番組は昔と比べてつまらないと感じることが多いです。

同じような顔ぶれのひな壇芸人が騒いでいるだけの特番を、惰性でつけっぱなしにしてしまう。

すると、気づけば夕方になっていて、「時間を無駄にした」という強烈な虚無感に襲われます。

そこでおすすめなのが、VOD（動画配信サービス）の戦略的活用です。

NetflixやAmazon Prime Videoで、気になっていた映画や海外ドラマを「一気見（ビンジウォッチング）」するのです。

これは、まとまった時間が取れる年末年始だからこそできる特権です。

私はガジェット好きでもあるので、この時期に合わせてサウンドバーやノイズキャンセリングヘッドホンを新調することをおすすめします。

良い音響環境で映画を見ると、没入感が段違いです。

例えば『孤独のグルメ』のような、一人飯をテーマにしたドラマを見るのも良いでしょう。

主人公・井之頭五郎の食事シーンを見ながら、自分も美味しいものを食べる。

画面越しの「相棒」がいるような感覚になり、寂しさは微塵も感じません。

Huluなどで昔の名作ドラマを見返して、ノスタルジーに浸るのも良いでしょう。

ポイントは「何を見るか」を事前にリストアップしておくこと。

料理の献立と同じで、見るものを決めておけば、「何を見ようかな」と迷っているうちに1時間経っていた…という時間のロスを防ぎ、スムーズに没入体験に入ることができます。

社会的な孤立を感じる暇もないほど物語の世界に没頭するのは、精神衛生上とても良いリフレッシュになります。

何する？料理人が教えるお取り寄せグルメと年越しそば

一人正月の最大の楽しみは、間違いなく「食」です。

誰かの好みに合わせる必要はありません。自分が今、一番食べたいものを食べる権利を行使しましょう。

私は料理人として35年以上働いてきましたが、だからこそ言わせてください。

年末年始はあえて「作らない」ことを自分に許しましょう。

プロであっても、いやプロだからこそ、休日は包丁を置きたいものです。

最近は、1人〜2人用の「個食おせち」や、高級食材の「お取り寄せ」が非常に充実しています。

スーパーの出来合いのものではなく、専門店や百貨店が扱うレベルのものを奮発して取り寄せてみてください。

お取り寄せのコツは、冷凍技術の進化を信じることです。

例えば、信州アルプス牛のような上質なお肉や、北海道産の最高級のカニ。

これらを美味しく食べる秘訣は「解凍」にあります。

そして、大晦日の「年越しそば」だけは欠かせません。

私は31日には必ず食べます。

自分で打つのも良いですが、有名店の生そばを取り寄せるのも手です。

そばを茹でる時のポイントは、とにかく「たっぷりのお湯」を使うこと。

家庭用の鍋だと湯量が少なく、そばを入れた瞬間に温度が下がってベチャッとなりがちです。

家にある一番大きな鍋でお湯を沸かし、少量ずつ茹でるのがコツです。

美味しい出汁の香りに包まれて一年を締めくくるのは、日本人としてのＤＮＡが落ち着く瞬間です。

独身時代と変わった６０代の静かなお酒とテレビの視聴

若い頃は、大晦日といえば友人宅で朝まで飲み明かし、翌朝はひどい二日酔いで目覚めるのが常でした。

あの頃のエネルギーはどこへやら、今は一人、自宅でちびちびとお酒を飲むのがスタイルになりました。

正月三が日くらいは、昼間からお酒をたしなんでいても誰にも文句は言われません（笑）。

お酒の選び方も変わりました。

昔は質より量でしたが、今は「量より質」。

なかなか手に入らないジャパニーズウイスキー、例えば「山崎」や「白州」などが運良く手に入れば最高ですが、最近は高騰していますね。

なので、私は地元の静岡蒸溜所のウイスキーや、ちょっと良い日本酒（「磯自慢」など）を四合瓶で用意します。

お気に入りのグラスに氷を入れ、琥珀色の液体が溶けていく様を眺める。

これは、騒がしかった若い頃には分からなかった、大人の特権的な時間の使い方だと思います。

テレビについては、一応定番の紅白歌合戦くらいは見ようと努力しますが、最近は知らない歌手ばかりで、K-POPグループの区別もつきません。

結局、BGM代わりに音量を絞ってつけっぱなしにしていることが多いです。

それでも、部屋に音が流れているというのは、なんとなく安心感があるものです。

お酒のアテには、子供の頃、父に正座させられて飲まされたお神酒の味をふと思い出したりもします。

当時は「苦くて不味い」としか思いませんでしたが、今なら父がどんな気持ちで杯を傾けていたのか、少し分かるような気がします。

昭和の時代の記憶を反芻しながら、好きなお酒を好きなペースで飲む。

「寂しい」ではなく「懐かしい」に浸る夜も、悪くはありません。

２０２６年の運勢を占う宝くじの確認と元旦のルーティン

年が明けた元日、私には決まったルーティンがあります。

朝起きたら、まずは新しい下着に着替えます。

そして、お雑煮を食べます。

私の実家（静岡）のお雑煮は、鰹出汁のすまし汁に角餅、具材は小松菜と鶏肉だけのシンプルなものです。

料理人としては凝ったものを作りたくなるところですが、元旦だけは母の味を再現したくなります。

餅が焼ける香ばしい匂いが部屋に充満すると、「ああ、新年が来たな」と実感します。

食事が済んだら、テレビで「おめでとうございます」といった番組を流し見しながら、いよいよメインイベント。

年末ジャンボ宝くじの答え合わせです。

新聞の当選番号欄と、手元のくじを交互に見比べる瞬間のドキドキ感。

これが私のささやかな新年の運試しです。

だいたい当たりませんが（笑）、それでも「もしかしたら数億円当たっているかもしれない」と夢を見る時間はプライスレスです。

外れたくじは「夢をありがとう」と感謝して処分し、気持ちを切り替えます。

その後、日が高くなって暖かくなってきたら、近所の神社へふらりと初詣に出かけます。

このように、自分なりの「儀式」や「ルーティン」を決めておくことが非常に重要です。

一人暮らしだと、どうしても生活リズムが崩れ、昼夜逆転しがちです。

しかし、「元旦はこれをやる」と決めておくだけで、生活にメリハリが生まれ、心穏やかに新年をスタートさせることができます。

皆さんも、どんなに小さなことでも構いません。

「高いコーヒーを淹れる」「新しいタオルをおろす」など、自分だけの「元旦の儀式」を作ってみてはいかがでしょうか。

まとめ:年末年始を一人で過ごすおすすめの過ごし方

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

かつて賑やかな年末年始を過ごしてきた私ですが、60代になった今、一人で過ごす年末年始の良さをしみじみと感じています。

現代において、年末年始を一人で過ごすことは、決して「孤独で寂しいこと」ではありません。

それは、社会的なプレッシャーや同調圧力から解放され、自分の時間と精神を自由にコントロールできる、最高の贅沢です。

誰かに合わせる必要も、誰かの機嫌を伺う必要もありません。

全ての決定権は、あなた自身にあります。

温泉旅館で静寂に浸るもよし、自宅で最高級のお肉とお酒を楽しむもよし。

大切なのは、世間の目ではなく「自分の心の声」に従って過ごし方を決めることです。

「今年は一人でこれをやったぞ」という満足感があれば、それは間違いなく成功した年末年始です。

その主体的な選択さえあれば、来るべき2026年は、きっと素晴らしい一年になるはずです。

皆さまも、どうぞご自身のスタイルで、良いお年をお迎えください。