調理師の転職体験。年収や労働時間など

飲食業界


こんにちはkotaです

この記事では飲食業界の労働環境やお金のことなどを経験に基づいてお伝えします。

とは言えお店は千差万別ですので当時の年齢、お店の規模や経営者、業態の違いなどで判断して頂ければ転職をお考えの皆様の参考になるかと思います

私は過去に7回転職を経験しましたAレストラン(会社経営) B レストラン(個人経営)Cカフェレストラン(会社経営) D集団給食小中規模 E居酒屋(個人経営) F大規模集団給食 G居酒屋(会社経営)です

 

年収と仕事内容は最高時のものです、最初に仕事を覚えるまではどこも安いです

業態によって特徴がありますのでそのあたりのこともお伝えできればとおもいます。

Aレストラン(会社)最初の就職

(10代)年収100万円以下賞与年2回休日週1回以下
仕事内容見習いのため雑用中心追い回し

(20代)年収200万円以下賞与年2回休日週1回以下
仕事内容店舗キッチン責任者キッチン業務全般
ここは会社で10店舗以上経営しているお店でした労働時間は10:00~23:00休憩2時間挟んでいますので平均9時間労働でした。
専門レストランなので世間がお休みの土日と長期休暇(GW、お盆、年末年始、卒業入学シーズン)の時が特に忙しく平日は主にランチタイムが忙しい感じでした。見習い時代の詳しい話はこちら
会社組織なので世代は違いますが調理師も大勢いましたので色々相談することもできて良かったです
たまにある休みも繁忙期を避けた平日休みなので日曜日が休みの友人とは遊べなかったのが辛かったです。
でも道や観光地も空いていて時間を有効に使えたところがメリットです。あと午後に2時間休憩があるので
役所や病院、銀行などに行くことも出来たので休日が少なくても苦になりませんでした。

B レストラン(個人経営)転職1回目

(20代)年収420万円賞与年2回休日週一回年末年始休みあり※保険、年金、住民税は自分で支払い、失業保険はありませんでした。
仕事内容厨房責任者, レストラン経営に関わる調理業務全て仕入れメニュー開発衛生管理計数管理 等
ここはAの会社出身のオーナーでしたので労働環境はほぼAと同じです
労働時間は10:00~23:00休憩2時間挟んでいますので平均9時間労働でした。
木曜日が定休日なので週1回休み
個人経営のお店でオーナーに誘われて働きましたバブルの恩恵もありましたので年齢の割には給料は高かったと思います。
ここもA店とほぼ労働環境は同じですが一人でキッチンを受け持っていたので病気でも定休日以外は休めない、ランチメニューやおすすめの考案などプレッシャーは大きかったですが同時にやり甲斐もあり15年間勤めました。

キッチンにエアコンがなかったので夏の鉄板の前は気温が40°Cを超えるのでなにしろ暑かったです
オープンキッチンなので対策にも限界があり耐えるしかありませんでした

Cカフェレストラン(会社経営)転職2回目

 

年収380万賞与なし休日隔週二日最高月給33万円
(30代)調理長兼店舗責任者、 メニュー開発店舗調理業務シフト作成売上管理経費コントロール採用人材教育
県内にカフェレストラン7店舗カラオケ3店舗その他を経営する会社のカフェレストランでした
営業時間が8:00~26:00と長く社員は基本12時間勤務でしたがアルバイトの欠員が出るとオープン~ラスト16時間勤務になることもありました。
カフェなので1日中お客様が途切れることなく来店し週末は深夜までカップルで賑わうお店でした。
賞与は面接時あると言われていましたが入社1年目は資格が無くて2年目から賞与自体が無くなってしまいました。
肩書きが増えて仕事量が膨大になり体を壊して5年で退職しました。

    

D集団給食小中規模転職3回目

年収250万円賞与あり休日週休二日制その他休日なし最高月給23万円
(40代) 業態責任者メニュー開発店舗業務全般採用教育
Cの会社で体を壊したので週休2日8:00~17:00と言う労働条件に魅力を感じて入社しました。
社員食堂300食規模、デイサービス50食前後、老人ホーム30食前後の事業所に勤務していました
ここで大量調理のノウハウや刻み食、流動食、減塩食などの特別食を学びました。
ただ給料が総支給で20万円しか無く手取りにすると15万ちょっと妻帯者には厳しい給料でしたので
社長と掛け合い手取りで20万円はほしいと直訴したら社員食堂3店舗のマネジメントの仕事を与えられ店舗巡回の移動時間や自宅に持ち帰っての事務作業が増え結果的に拘束時間が長くなってしまったので3年で退職しました。

 

E居酒屋個人経営転職4回目

年収300万円賞与なし休日週1日
(40代)店長店舗運営全般
パワハラ経営者のワンマン経営がヤバすぎるブラック企業だったので2ヶ月で退職。

F大規模集団給食転職5回目

年収350万円賞与年2回休日完全週休二日制年末年始ゴールデンウィークお盆休暇あり 大企業の工場内だったので休日も工場と同じで多くありました。
(40代)施設長候補 献立考案仕入れ仕込み 施設運営
勤務時間は6:00~17:0011時間労働でした。
毎日1000食の昼食を作る社員食堂でした。衛生上作り置き出来ないので朝6時~支度する為
大規模なので人海戦術ということでパートさんが40人もいました。40人の女性をまとめるのが施設長に与えられたミッションでした試用期間が長く最初4ヶ月と言われていました。仕事は朝6時~盛りつけの始まる11:00まで担当場所ごとに調理をするのですが揚げ物は2台のフライヤーフル回転でも5時間揚げ続けてギリギリ間に合うって感じでした昼食が終わると翌日の仕込みですが1000食の仕込みは午後の5時間でも足りず、たまに残業になります。(1~2時間)

厨房内にある大型プレハブ冷蔵庫から台車を使って大量の食材を運ぶなどもはや超肉体労働でした
お米毎日80キロ、鶏肉24キロ玉ねぎ25キロキャベツ20個などなど

試用期間が終わる4ヶ月後40人の女性の賛同が得られなかったとの事で採用見送りになり退職しました。

G居酒屋(会社経営)転職6回目



年収450万円賞与年2回の他インセンティブあり休日月8回シフトによる夏季冬季休暇あり
(40代)店舗調理長 キッチン業務全般 計数管理 人材管理育成
※最高で12月と1月の月給(残業手当有)、賞与、インセンティブの合計100万円
頂きました
全国に店舗展開している大企業でした、入社基準も厳しく配属が決まるまで約3ヶ月間本社で研修があります。配属後は店舗責任者として店舗運営のほとんどを任せられるのでやりがいはありました。
勤務時間は1日10時間程度でシフト次第では連休や短時間の勤務も可能でした。但し経費の責任もありますので無条件というわけには行きませんが。
みなし残業手当が給料に含まれているため残業手当が付くことはほとんどありませんでした。
会社がしっかりしているので私は気持ちよく働いていましたが不満を漏らす社員も一定数存在していました。経験した職場では一番ホワイトだと私は思います。
居酒屋なので週末金土曜日の夜と忘年会シーズンの12月だけは忙しさがハンパなかったですが売上規模も自分の勤めて来たどの飲食店よりも大きく金額も5倍から10倍あったのでやりきった達成感も大きかったです。定年まで働くつもりでしたが大病をして止むなく退職しました。

飲食業界の恋愛事情は?

私が知る限りほとんどの人たちが(私も含めて)職場恋愛です。表向きは禁止にしているところが多いですが長時間労働なので出会いの場所が限られるので必然的にそうなりますよね。

店長とアルバイトさんは高確率です。結婚した人も多いです。

  

 

まとめ

  • 転職失敗しないためにはリサーチがだいじです
  • 給料のもとになる売上が多ければ待遇も良いし人も増やせるので労働分配ができるから労働時間は長くないです
  • 大企業は世間へのイメージがあるのでやはり安心と安定はあります。
  • 経営者の考え方が大きく影響します。社員を大切にするのか使い捨てにするのか

ブラックだと気付いたら早く辞めてください。

ガマンしてもよくなることはありません、若いほど再就職は簡単です、私たちは体が資本ですから倒れるまで働いてはいけません。

以上転職に失敗しないための飲食業界事情のお話でした。

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