誕生日や記念のメッセージで「1th anniversary」や「1th 1周年」といった表記を見かけて、これが正しい英語表現なのか疑問に思ったことはありませんか。
特に、1th 1歳のお祝いや、1th 日付の書き方など、具体的なシーンで迷うことが多いようです。
この記事では、そもそも1thは間違いなのか、そして「1st」の読み方はどうなるのか、という基本的な疑問にお答えします。
さらに、1th 2th 3thといった序数のルールや、1thアニバーサリーとはどういう意味ですか?といったよくある質問、21thを英語で何といいますか?という応用的な内容まで、1th ネイティブの視点も交えて徹底解説します。
英語で1日を表現する方法や、1th 誕生日を祝う際の正しい書き方を学び、自信を持って英語を使えるようになりましょう。
- 「1th」が文法的に間違いである理由
- 正しい序数「1st, 2nd, 3rd」のルールと使い方
- 記念日や日付などシーン別の具体的な英語表記例
- 英語ネイティブが使う自然な表現と避けるべき誤用
「1th」は間違い?英語序数の基本ルール
1th・2thのような誤用を防ぐための序数ルール全体は、英語の序数(1st〜10th)のまとめで詳しく解説しています。
1thは間違い?「1st」が正解の理由
結論から言うと、「1th」という表記は文法的に間違いであり、正しくは「1st」を使用します。
これは英語の文法における基本的なルールであり、この機会にしっかりと理解しておくことが重要です。
英語で数を表現する方法には、個数や数量を示す「基数(Cardinal Numbers)」と、順序や順番を示す「序数(Ordinal Numbers)」の2種類があります。
私たちが普段「ワン、ツー、スリー」と数えるのが基数にあたります。一方で、「1番目、2番目、3番目」と順番を表すのが序数です。
「1st」という表記は、「1番目」を意味する序数“first”を省略した形です。
ルールは非常にシンプルで、基となる英単語の最後の2文字を数字に付けるというものです。
そのため、“first”の最後の2文字“st”を数字の「1」に付けて「1st」と表記します。
多くの人が混乱する原因は、4以降の序数にあります。
例えば、4番目は“fourth” (4th)、5番目は“fifth” (5th) のように、多くの数字で末尾に“th”が付くのが基本ルールです。
この一般ルールからの類推で「1にもthを付ければ良い」と考えてしまうことが、誤用が広まっている主な原因だと言えるでしょう。
このように、英語の序数には一般ルールといくつかの重要な例外が存在します。(参考:Merriam-Webster’s Guide to Writing Ordinal Numbers)
序数と基数の違いを理解する
序数表記の基本は、基となる英単語の最後の2文字を数字に付けることです。この原則を覚えておけば、なぜ1, 2, 3だけが特殊な形になるのかが明確に理解できます。
数字 | 基数 (Cardinal) | 序数 (Ordinal) | 正しい表記 | ルール・由来 |
---|---|---|---|---|
1 | one | first | 1st | 単語の末尾“st”を付ける |
2 | two | second | 2nd | 単語の末尾“nd”を付ける |
3 | three | third | 3rd | 単語の末尾“rd”を付ける |
4 | four | fourth | 4th | 一般ルールに従い“th”を付ける |
「1th Anniversary」は間違いなのか
はい、「1th Anniversary」という表現は明確な間違いです。
この誤用は非常によく見られますが、正しい英語表現ではありません。
前述の通り、「1番目」を示す正しい序数は「1st」です。
したがって、「1周年記念」を英語で正しく表現する場合は、“1st Anniversary”としなければなりません。
これは、ビジネスメール、SNSの投稿、グリーティングカードなど、あらゆる場面で共通のルールです。
では、なぜこれほどまでに「1th Anniversary」という誤表記が広まっているのでしょうか。
主な理由として、以下の2点が考えられます。
誤用が広まる背景
- 序数の一般ルールの誤適用:
4以上の数字に「th」が付くというルールが広く知られているため、それを1にも当てはめてしまうケースです。 - これは特に英語を学習し始めた段階で起こりがちな間違いです。
- 機械翻訳や自動チェック機能の限界:
一部の翻訳ツールやスペルチェック機能は、こうした特殊な文法ルールを正確に認識できず、誤りを見逃したり、場合によっては誤った修正候補を提示したりすることがあります。
結果として、インターネット上のブログやSNS、さらには海外のECサイトの商品説明、非英語圏で作成された広告物などで「1th Anniversary」という表記が散見されます。
しかし、これらは英語の文法ルールを十分に理解していないことによる誤用であり、正しい表現として認識してはいけません。
誤った表記は信頼性を損なう可能性も
特にビジネスの場面や、企業の公式な案内状などで誤った表記を使用すると、細部への注意が欠けている、あるいは英語の知識が不十分であるという印象を与えかねません。
相手に違和感や不信感を与えないためにも、正しい表記を心がけることがビジネスマナーの一環とも言えます。
1thアニバーサリーの本当の意味とは
「1thアニバーサリー」という言葉は、本来は「1周年記念」を意図して使われようとしていますが、文法的に正しくないため、厳密には「意味をなさない言葉」と言えます。
英語において“1th”という序数は存在しないため、ネイティブスピーカーがこの表現を見ると、意味が通じないか、あるいは単なるタイプミスや知識不足だと判断するでしょう。
意味を推測することは可能かもしれませんが、それはあくまで相手の読解力に頼ったコミュニケーションであり、正しいとは言えません。
もし「1周年記念」という意味を正確かつ自然に伝えたいのであれば、繰り返しになりますが“1st Anniversary”という表現を使う必要があります。
これが最も標準的で広く使われている表現です。
“One Year Anniversary”という代替表現
“1st Anniversary”の他にも、“One Year Anniversary”という表現も非常によく使われます。
こちらは「1年目の記念日」というニュアンスで、より具体的に年数を示したい場合に適しています。
- 1st Anniversary: 「最初の記念日」という順序に焦点が当たっています。
- One Year Anniversary: 「1年という期間」に焦点が当たっています。
どちらも「1周年」を意味する自然な英語表現ですが、伝えたいニュアンスに応じて使い分けることができます。
そもそも1thの読み方は存在するのか
結論として、「1th」に対する公式な、あるいは一般的に認められた読み方は存在しません。
これは、この表記が英語の文法規則から逸脱しているためです。
“1th”という表記自体が英語のルールに存在しない「非単語(Nonsense Word)」であるため、それをどう発音するかというルールも定められていないのが実情です。
もし無理に読もうとすれば、“one-th” (ワンス) のようになるかもしれませんが、これは造語であり、英語として全く通用しませんし、意味の混乱を招くだけです。
英語の序数は、そのスペルに基づいて読み方が決定されます。
例えば、「4th」は“fourth”、「5th」は“fifth”と読みます。
この大原則に当てはめると、“1th”に対応する正式なスペルが存在しない以上、正しい読み方もまた存在しないということになります。
言語はルールの上に成り立っており、ルールから外れた表記に正しい読み方を求めることはできないのです。
非単語 (Nonsense Word) とは
文法的に存在しない、あるいは意味をなさない言葉の組み合わせを「非単語」と呼びます。
「1th」や「2th」、「3rd」を「3nd」と書くような間違いは、この非単語に分類されます。
これらは英語の辞書に掲載されておらず、言語として認識されていない記号の羅列に過ぎません。
では正しい「1st」の読み方は?
「1st」の正しい読み方は「ファースト」(first) です。
これは「最初」や「1番目」を意味する基礎的な英単語であり、多くの方が耳にしたことがあるでしょう。
重要なのは、「1st」はあくまで“first”という単語を効率的に表記するための省略形(短縮形)であると理解することです。
そのため、表記は数字とアルファベットの組み合わせですが、実際に声に出して読むときには、省略せずに元の単語“first”を発音するのが正しいルールです。
「いち・エス・ティー」などと読むのは間違いです。
同様に、他の特殊な序数も、省略せずに元の単語で読みます。
このルールは英語コミュニケーションの基本となります。
序数の読み方一覧(基本)
- 1st → first (ファースト)
- 2nd → second (セカンド)
- 3rd → third (サード)
- 4th → fourth (フォース)
- 5th → fifth (フィフス)
このように、省略表記を見たら頭の中で元の単語に変換して読む習慣をつけることが大切です。
特に日付を読む際には「May 1st」を「メイ・ファースト」と自然に読めるように練習しておくと、会話がスムーズになります。
1th 2th 3thの序数ルールの違い
「1th, 2th, 3th」という表記はすべて間違いであり、正しくは「1st, 2nd, 3rd」です。
これらの違いは、単なる気まぐれなルールではなく、英語という言語が持つ歴史と単語の成り立ち(語源)に深く由来しています。
前述の通り、英語の序数は基本的に数字を表す単語の語尾を付けますが、1, 2, 3だけが特別な形を持っています。
これは、これらの単語が他の数字とは異なる語源から発展してきたためです。
なぜ1, 2, 3は特別なのか?
- 1番目 (first): 古英語の“fyrst”に由来し、「最も前の」という意味を持ちます。末尾が“st”なので「1st」となります。
- 2番目 (second): ラテン語の“secundus”(続くもの)がフランス語経由で英語に入った言葉です。末尾が“nd”なので「2nd」となります。
- 3番目 (third): 古英語の“þridda”に由来します。末尾が“rd”なので「3rd」となります。
このように、これらの単語は歴史的に独自の形を持っており、その名残が現代の例外ルールとして定着しているのです。(出典:Oxford English Dictionary)
一方で、4番目 (fourth) 以降は、比較的規則的にゲルマン語派の数詞に接尾辞“th”が付く形で発展してきました。
この「1, 2, 3だけが歴史的に特別で、4以降は規則的にth」という背景を理解することが、序数を体系的に記憶する上で最も重要なポイントです。
11, 12, 13はさらなる例外(teenのルール)
注意点として、11, 12, 13は一の位が1, 2, 3ですが、この例外ルールは適用されません。正しくは「11th (eleventh), 12th (twelfth), 13th (thirteenth)」となり、“th”が付きます。
これは、“-teen”で終わる数字は一つのグループとして扱われ、一般ルール(thを付ける)に従うためです。この「teenのルール」も併せて覚えておきましょう。
1thはネイティブに使われているのか
いいえ、英語のネイティブスピーカーが意図して、あるいは公式な文章で「1th」という表現を使うことは、まずありません。
ネイティブスピーカーにとって、「1st, 2nd, 3rd」という序数のルールは、教育の初期段階で学ぶ非常に基本的な文法事項です。
そのため、「1th」という表記は非常に不自然で、すぐに間違いだと認識されます。
これは、日本人が「私は学生です」を「私です学生」と書かれているのを見るような感覚に近いかもしれません。
もしネイティブスピーカーが書いた文章で「1th」という表記を見かけた場合、その理由はほぼ以下のいずれかに限定されます。
- 単純なタイプミス: キーボードの打ち間違い。特に急いでいる時に起こり得ます。
- 皮肉やジョーク: 意図的に間違った英語を使うことで、ユーモラスな効果を狙う場合。ただし、これは非常に稀なケースです。
現実的には、インターネット上で見かける「1th」のほとんどは、英語を母語としない人々が作成したコンテンツ(ウェブサイト、商品、広告など)で使われている誤用が、そのまま拡散しているケースです。
特に自動翻訳の普及が、こうした文法的な誤りを助長している側面もあります。
「1th」の誤用例と正しい使い方
1th anniversaryの正しい表記方法
「1th anniversary」の正しい表記方法は、“1st anniversary” です。これは絶対的なルールであり、他の選択肢はありません。
記念日や周年祝いのメッセージカード、SNSへの投稿、あるいは企業の創立記念イベントの告知などで使用する際は、必ず「1st」を用いるようにしましょう。
これにより、正確で、教育のある、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
以下に、すぐに使える正しい表現の具体例を、フォーマルな場面とカジュアルな場面に分けていくつか紹介します。
“1st anniversary” を使った例文
カジュアルな表現
- Happy 1st Anniversary!
(1周年おめでとう!) - Celebrating our 1st Anniversary. Cheers to many more!
(私たちの1周年をお祝い。これからもよろしく!) - Can’t believe it’s been a year. Happy 1st!
(もう1年なんて信じられない。1周年おめでとう!)
フォーマルな表現
- We are pleased to announce our 1st anniversary.
(謹んで私どもの創立1周年をお知らせいたします。) - Today marks the 1st anniversary of our company’s founding.
(本日、我が社は創立1周年を迎えました。)
また、前述の通り、より丁寧に表現したい場合は数字を使わずにスペルアウトし、“First Anniversary”と表記することも一般的です。特に、招待状の本文などではこちらのほうが好まれる傾向にあります。
「1th 1周年」記念の正しい書き方
「1th 1周年」という表現は、英語の誤用と日本語が混在しているため、そのままでは使用できません。
「1周年記念」をメッセージやデザインとして正しく書きたい場合は、完全に英語で表現するか、日本語で統一するのが基本です。
英語で表現する場合の最も正しく、かつ一般的な書き方は、前述の通り“1st Anniversary” です。
これが世界標準の表現と言えるでしょう。
一方で、デザイン性を重視して英語と日本語を組み合わせたいというニーズも理解できます。
その場合でも、「1th」という誤った表記は避け、正しい「1st」を使いましょう。
誤った英語を使うと、せっかくのデザインの価値を下げてしまう可能性があります。
デザインとして成立する表現例
以下は、日本語と正しい英語を組み合わせた、デザインとして許容される表現の例です。
- 祝 1st Anniversary
- 〇〇社 創立1st Anniversary Fair
- 私たちの1st Anniversary
- Our 1st Year Together – 1周年記念 –
このように、正しい英語表現と日本語を組み合わせることで、意図が明確に伝わり、かつ洗練された印象を保つことができます。「th」を「st」に修正するだけで、デザイン全体のクオリティが向上します。
1th 誕生日メッセージでの注意点
誕生日メッセージにおいても、「1th」を使うことは明確な間違いです。
特に、人生で一度きりの最初の誕生日である「1歳の誕生日」を祝うメッセージでは、“1st Birthday” という表現を使うのが正解です。
「Happy 1th Birthday!」と書かれたカードやSNS投稿を見かけることがありますが、お祝いの気持ちは伝わるとしても、英語としては不自然で、少し残念な印象を与えてしまいます。
記念すべき最初の誕生日だからこそ、完璧で正しい表現でお祝いの気持ちを伝えたいものです。
このルールは1歳に限った話ではありません。
2歳の誕生日は“2nd Birthday”、3歳の誕生日は“3rd Birthday”となり、21歳の誕生日は“21st Birthday”のように、すべての年齢で正しい序数のルールが適用されます。
誕生日メッセージを送る前には、年齢に対応する序数が正しいか一度確認する習慣をつけると良いでしょう。
あらゆる年齢に対応する誕生日のメッセージ例文
- Happy 1st Birthday to the cutest baby in the world!
(世界一かわいい赤ちゃんへ、1歳のお誕生日おめでとう!) - Wishing you a wonderful 22nd birthday full of joy.
(喜びに満ちた素晴らしい22歳の誕生日になりますように。) - Congratulations on your 3rd birthday, little prince!
(小さな王子様、3歳のお誕生日おめでとう!)
1th 1歳のお祝いは英語でどう書くか
「1th 1歳」という表現も日本語と英語の誤用が混在しており、正しくありません。
「1歳のお祝い」を英語でエレガントに、かつ正確に書きたい場合、最もシンプルで一般的なのは“Happy 1st Birthday!” です。
これは直訳すると「幸せな1番目の誕生日を!」となり、「1歳のお誕生日おめでとう」という意味で世界中で広く使われています。
ここでも、数字の「1」には必ず“st”を付けるのが鉄則です。
“Happy 1st Birthday!”以外にも、少しニュアンスの異なる表現でお祝いの気持ちを伝えることも可能です。
相手との関係性やメッセージの雰囲気に合わせて使い分けることで、より心のこもったメッセージになります。
その他の「1歳のお祝い」表現
- Happy First Birthday!
(数字を使わず、単語を完全にスペルアウトする、より丁寧でフォーマルな形です。) - Happy Birthday to our one-year-old!
(私たちの1歳っ子へ、お誕生日おめでとう!より愛情のこもった響きがあります。) - Happy a big ONE!
(盛大な「1」をお祝い!少し口語的で可愛らしい表現です。)
1thを日付で使うのは避けるべきか
はい、日付の表記で「1th」を使うのは絶対に避けるべきです。日付は英語圏の日常生活において序数が最も頻繁に使われる場面の一つであり、ここでの間違いは非常に目立ちます。日付の1日は、必ず“1st”と表記します。
例えば、「2025年10月1日」を英語で書く場合、アメリカ英語とイギリス英語で語順が異なる場合がありますが、序数のルールは共通です。
日付の表記法(アメリカ式 vs イギリス式)
- アメリカ式: 月 → 日 → 年 (例: October 1st, 2025)
- イギリス式: 日 → 月 → 年 (例: 1st October 2025)
どちらの形式でも、1日は“1st”と表記されていることがわかります。これを“1th”と書くのは、言語の形式を問わず、英語として完全に間違いです。
日付は契約書、航空券の予約、ホテルの確認書、公的な書類など、正確性が絶対的に求められる場面で使われることが多いため、ここでのミスは単なる恥ずかしい間違いでは済まされない可能性があります。
誤解やトラブルを避けるためにも、日付の表記は特に注意が必要です。
読む際には、「May the first」のように、数字の前に“the”を付けて発音するのが一般的です。
書くときには“the”は省略されることが多いですが、この読み方を知っておくと、英語の音声アナウンスなどを聞き取る際にも役立ちます。
英語で「1日」を正しく表現する方法
英語で「1日」を表現する方法は、その言葉が何を指しているかという文脈によって大きく異なります。
「カレンダー上の特定の日(日付)」を指すのか、「24時間という時間の長さ(期間)」を指すのかを明確に区別する必要があります。
日付としての「1日(ついたち)」
月の最初の日付を指す場合は、序数を使います。通常、定冠詞“the”を伴います。
例: the first (1st) of the month
(その月の1日)
例: My appointment is on the 1st of November.
期間としての「1日(いちにち)」
24時間という時間の長さや、「ある日」という不特定の日を指す場合は、基数“one”を使います。
例: one day
(ある日、1日間)
例: I want to travel around the world one day.
例えば、「旅行は1日だけです」と期間を伝えたい場合は“The trip is for just one day.”となります。
ここで“1st day”と言ってしまうと、「旅行の初日」という意味になり、全体の期間を伝えたことにはなりません。
逆に、「締め切りは月の1日です」と日付を伝えたい場合は“The deadline is on the 1st of the month.”となります。ここで“one day”と言うと意味が通じなくなります。
このように、日本語では同じ「1日」という言葉でも、英語では伝えたい内容に応じて“1st”と“one day”を明確に使い分ける必要があるため、文脈をよく考えて表現を選ぶことが非常に重要です。
21thを英語で正しく言うには?
「21th」という表記も、残念ながら間違いです。
正しくは、“21st”と表記し、発音は「トゥエンティ・ファースト」(twenty-first) となります。
2桁以上の大きな数字(複合序数)を作る場合、基本的には一の位の数字に序数のルールが適用されます。
21の場合、十の位の“twenty”は基数のままで、一の位の「1」を序数の“first”に変えます。
そして、表記も一の位のルールに従い、“st”を付けることになるわけです。
このルールは、22, 23や31, 32, 33、あるいは101, 102, 103など、11, 12, 13の例外を除くいかなる複合序数でも同様に適用されます。
数字 | 正しい表記 | 読み方 (スペル) | ルール解説 |
---|---|---|---|
21 | 21st | twenty-first | 一の位が 1 なので st を付ける |
22 | 22nd | twenty-second | 一の位が 2 なので nd を付ける |
23 | 23rd | twenty-third | 一の位が 3 なので rd を付ける |
24 | 24th | twenty-fourth | 一の位が 4 なので th を付ける |
101 | 101st | one hundred and first | 一の位が 1 なので st を付ける |
前述の通り、11 (eleventh), 12 (twelfth), 13 (thirteenth) だけは、この一の位のルールが適用されない特別な例外です。
この複合序数のルールと、teenの例外ルールをマスターすれば、どんな数字でも正しく序数で表現できるようになります。
結論:「1th」の誤用を避け正しく使おう
この記事のポイントをまとめました。
-
- 「1th」という表記は文法的に間違い
- 「1番目」を意味する正しい表記は「1st」
- 「1st」は英単語“first”の略称である
- 読み方は「ファースト」(first)
- 序数のルールは1, 2, 3だけが特別
- 2番目は「2nd」(second)、3番目は「3rd」(third)
- 4番目以降は基本的に末尾に「th」を付ける
- 「1th Anniversary」は誤用で、正しくは「1st Anniversary」
- 誕生日のメッセージでも「1st Birthday」が正しい
- 日付の「1日」も「1st」と表記する
- ネイティブスピーカーは「1th」を使わない
- 2桁以上の数字は一の位のルールに従う
- 「21th」は間違いで、正しくは「21st」
- 例外として11, 12, 13は「th」が付く
- 正しい序数を使うことで自然で正確な英語になる