8b152c6e1fa346c68c9e108853c12c78 料理人見習いの厳しい修行時代の話 | KOTAらいふ

料理人見習いの厳しい修行時代の話

飲食業界
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料理人を目指す人にとって、実際の仕事はどんなものか知りたいですよね。私の体験を通じて、料理人の現実をお伝えします。

 

高校時代のアルバイトがきっかけ

高校1年生のとき、小遣い稼ぎのために通学路沿いのレストランでウェイターのアルバイトを始めました。

当時の時給は410円で、平日は夕方から夜まで、日曜日は朝から夜まで働いていました。

1ヶ月頑張って6万円ほど稼ぎました。

このレストランでの経験が、私の料理人への道の始まりでした。

料理人見習いへの転身

高校を中退した後、アルバイト生活を続けていた私に、見習いとしての採用の話が持ち上がりました。

雇用条件を詳しく確認せずに、フルタイムで働けばもっと稼げるだろうと安易に考え、見習いとして入社を決意しました。

 

見習い初日、店に行くと店長や先輩たちの態度が一変し、超厳しくなりました。

これまでのバイト時代とは全く違う、厳しい現実が待っていました。

勤務時間も朝10時から夜11時までという過酷なものでした。

過酷な日常業務

 

見習い2日目から、本格的な修行が始まりました。

朝10時に出勤すると遅いと怒られ、見習いは誰よりも早く出勤し、準備や掃除をしてチーフを迎えるのが当たり前だと言われました。

 

仕事は基本的に「見て覚えろ」というスタイルで、皮むきや掃除、鍋洗いなどの雑用をこなしながら、少しずつ料理の手順を学びました。

朝早くから夜遅くまで必死に働き、時には休憩も取れないこともありました。

初給料の衝撃

 

見習いになって初めての給料日、期待に胸を膨らませて明細書を受け取りました。

しかし、そこに記載されていたのは、わずか68,000円。

アルバイト時代とほとんど変わらない額にショックを受けました。

毎日朝8時から夜12時まで働き、1ヶ月間休みなしで働いていたのに、この待遇。

常連さんから「仕事を教えてもらえるだけありがたい」と励まされましたが、現実の厳しさを痛感しました。

暴君との対決

その後、料理長が交代し、新たに来た料理長は暴君でした。

ゴミバケツを蹴飛ばし、フライパンを投げ、暴力的な態度で接してきました。

そんな中、ある日暴君に追い出され、店長と二人で料理を作ることになりました。

そのとき初めてお客様に料理を提供し、「おいしかった」と言われた感動は今でも忘れられません。

この事件をきっかけに暴君は異動し、新しい料理長が来ましたが、その人もまた厳しかったです。

休みのない日々と昇格

 

2年間、ほとんど休みなしで働き続けました。

しかし、仕事が楽しくて仕方がなかった私は、他の店舗のヘルプにも積極的に参加し、さまざまな料理を学びました。

ようやく3年目になり、店を一人で任されるようになりました。

これでやっと一人前の給料がもらえると思っていましたが、昇給は年に一度で、手取りはほとんど増えませんでした。

まとめ

 

料理人見習いの修行は本当に厳しいものです。

上下関係も厳しく、労働時間も長い。しかし、この経験があったからこそ、料理人としての成長を遂げることができました。

今では料理人の社会的評価も上がり、昔よりはずっと良い環境になっています。

私の経験が、これから料理人を目指す人たちの参考になれば嬉しいです。