英語で「1st, 2nd, 3rd」という表記を見かけたとき、なぜ数字によって後ろのアルファベットが違うのか、疑問に思ったことはありませんか。
特に、セカンドサードの次はどうなるのか、1stと2ndの書き方にはどんなルールがあるのか、迷う方も多いでしょう。
この記事では、英語で1st、2nd、3rdは何かという基本的な意味から、なぜ1st, 2nd, 3rdだけが特別な扱いなのか、その理由を丁寧に解説します。
さらに、1st, 2nd, 3rd, 4thと続く際の規則性や、1st 2nd, 3rd 4th 5thの読み方、そして1st, 2nd, 3rd, 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10thまでの英語 序数 一覧もご紹介します。
Excelで便利な1st, 2nd, 3rdの入力法や、1st 2nd 3rdのルールで0はどうなるのか、意外なところで使われる肩関節の表現といった応用的な内容まで、あなたの疑問を全て解決します。
- 序数の基本的な意味と基数との違いがわかる
- 1st, 2nd, 3rdの正しい書き方とルールを理解できる
- 4番目以降の序数の作り方と例外パターンがわかる
- 日付や順位など具体的なシーンでの使い方を学べる
2nd 3rdの基本!序数の意味と書き方
2ndや3rd以外の序数も含めた正しい使い方と誤用の一覧は、こちらのまとめ記事で紹介しています。
- 英語で1st、2nd、3rdは何か
- 1st, 2nd, 3rd 意味の違いを解説
- なぜ1st, 2nd, 3rdだけ特別なのか
- 1stと2ndの書き方のルール
- セカンドサードの次はどうなる?
英語で1st、2nd、3rdは何か
結論から言うと、「1st」「2nd」「3rd」は順序や順番を表す「序数」(Ordinal Numbers)と呼ばれる言葉です。
日本語の「1番目」「2番目」「3番目」と全く同じ役割を持ち、物事の位置、順位、日付、階数など、順番が重要な場面で幅広く使用されます。
英語の数字表現を理解する上で、まず「基数」と「序数」という2つの大きなカテゴリーを区別することが不可欠です。
個数を表す「基数」
一つは、物の個数や量を表す「基数」(Cardinal Numbers)です。
これは私たちが日常的に最もよく使う「one, two, three…」といった数字で、単純に「いくつあるか」を示します。
順番を表す「序数」
もう一つが、この記事のテーマである「序数」(Ordinal Numbers)です。
これは「first, second, third…」といった形で、「何番目か」という順番を示すために専門的に用いられます。日常生活のあらゆる場面で登場するため、英語を学ぶ上では避けて通れない重要な概念です。
【具体例】基数と序数の違い
この二つの違いを具体的な文章で見比べてみましょう。
基数の例:
“There are three apples on the table.” (テーブルの上にリンゴが3個あります)
序数の例:
“The third apple from the left is the biggest.” (左から3番目のリンゴが一番大きい)
このように、単に数を数えるのか、順番を指定するのかによって、使うべき単語が全く異なるのです。
1st, 2nd, 3rd 意味の違いを解説
それぞれの序数が持つ具体的な意味は、その省略される前の元の英単語を知ることで、より深く、そして正確に理解できます。
これらは単なる数字の記号ではなく、それぞれが豊かな歴史と意味を持つ、独立した単語の省略形なのです。
- 1st は「first(ファースト)」の略語です。その核となる意味は「最初」「1番目」であり、競争での「1位」や、日付の「1日(ついたち)」など、あらゆる始まりを示します。
- 2nd は「second(セカンド)」の略語です。「2番目」という意味が基本ですが、面白いことに時間の単位である「秒」も同じ “second” という単語を使います。これは、時間が「時(hour)」「分(minute)」に次ぐ、”2番目”に細かい単位であることに由来すると言われています。
- 3rd は「third(サード)」の略語です。「3番目」を表します。「第三者」を “a third party” と表現するように、物事の順序を示す際に広く使われます。
このように、特に1から3まではそれぞれが固有の単語であり、その単語が持つ意味が序数としての役割の土台を形成しています。
なぜ1st, 2nd, 3rdだけ特別なのか
1, 2, 3の序数が他と異なる特別な表記をされる理由は、言語の歴史的背景に根差しています。結論を言えば、これらが「first」「second」「third」という完全に独立した単語から来ているためです。
4以降の序数が、基数(four, fiveなど)に接尾辞「-th」を付け足すことで比較的システマティックに作られるのとは、根本的にその成り立ちが異なります。

言語の歴史を遡ると、これらの言葉は現代英語の祖先である古英語(Old English)の時代から存在していました。数字の中でも特に「1, 2, 3」は使用頻度が非常に高いため、独自の言葉として早くから人々の間に定着しました。そのため、後世になって他の数字を体系化するために作られた「-th」を付けるルールとは一線を画し、独自の形を保ち続けているのです。(参考:Oxford Learner’s Dictionaries)
この3つの数字だけが歴史的な例外であると理解することが、序数のルール全体をスムーズに把握するための重要な鍵となります。
1stと2ndの書き方のルール
序数の省略形である「1st」や「2nd」の書き方は、一度覚えてしまえば間違うことのない、非常にシンプルで合理的なルールに基づいています。
そのルールとは、「アラビア数字」と「序数を表す英単語の最後の2文字」を組み合わせるという、ただそれだけです。
序数表記の生成ルール
- 「first」の最後の2文字は「st」 → だから数字の1と組み合わせて「1st」
- 「second」の最後の2文字は「nd」 → だから数字の2と組み合わせて「2nd」
- 「third」の最後の2文字は「rd」 → だから数字の3と組み合わせて「3rd」
この法則さえ頭に入れておけば、「1thだったかな? それとも1st?」といった初学者が陥りがちな混乱から、完全に解放されるでしょう。
逆に言えば、「1th」や「2th」といった表記は、この基本ルールに沿っていないため、明確な誤りとなります。非常に単純明快なルールなので、この機会にぜひマスターしてください。
セカンドサードの次はどうなる?
「second(2番目)」「third(3番目)」と続いた後、多くの人が気になる4番目は「fourth(フォース)」と表現されます。
「4nd」は間違い?英語の4thが正解!序数詞のルールを解説
表記は、これまで解説してきたルールに従い、もちろん「4th」です。
「fourth」という単語の最後の2文字が「th」であるため、数字の「4」と組み合わせて「4th」と書きます。これが4以降の数字における基本的なパターンとなります。
ここから先、ほとんどの数字の語尾には「th」が付くのが基本ルールになります。まずは「1st, 2nd, 3rd」の3つだけが特別だとしっかり認識し、それ以降は基本的に「th」を付ける、と大まかに捉えておくと、非常に分かりやすく、記憶にも定着しやすいです。
2nd 3rd以降の応用と一覧
- 1st、2nd、3rdの続きはどう書く?
- 1st, 2nd, 3rd, 4thの規則性
- 1st 2nd, 3rd 4th 5thの読み方
- 英語の序数一覧(1stから10th)
- Excelでの1st, 2nd, 3rdの入力法
- 1st 2nd 3rdのルールで0は?
- 肩関節の動きで使う1st 2nd 3rd
1st、2nd、3rdの続きはどう書く?
4番目以降の序数の作り方は非常に体系的で、基本的には基数(one, two, three…)の単語の後ろに接尾辞「th」を付けて表現します。
これが、1, 2, 3以外の序数を作る上での揺るぎない大原則となります。
- 4番目: four → fourth (4th)
- 6番目: six → sixth (6th)
- 7番目: seven → seventh (7th)
- 10番目: ten → tenth (10th)
綴りが変化する単語に注意!
ただし、このルールを適用する際に、一部の単語では元の基数の綴りが少し変化する点には注意が必要です。これらは不規則な変化に見えますが、発音をスムーズにするための自然な変化であり、いくつかパターンを覚えてしまえば難しくはありません。
- 5番目: five → fifth (5th)
- 8番目: eight → eighth (8th) ※tが一つになる
- 9番目: nine → ninth (9th) ※eがなくなる
- 12番目: twelve → twelfth (12th)
- 20番目: twenty → twentieth (20th) ※yをieに変えてth
これらの変化は少し覚える必要がありますが、省略形の書き方ルール自体は「単語の最後の2文字を付ける」で一貫しているため、表記はすべて「th」で統一されます。
1st, 2nd, 3rd, 4thの規則性
ここまでの情報を整理し、序数の規則性を改めてまとめると、基本的には以下の2つのルールに集約されます。
ルール1:下一桁が1, 2, 3の場合、それぞれ「st」「nd」「rd」を付ける。
ルール2:それ以外の数字(4〜9, 0)で終わる場合、基本的に「th」を付ける。
このルールは、二桁以上の数字にも適用されます。例えば、31は下一桁が1なので「thirty-first (31st)」、52は下一桁が2なので「fifty-second (52nd)」、103は下一桁が3なので「one hundred third (103rd)」となります。
最重要の例外ルール:11, 12, 13
このシンプルな規則性には、絶対に覚えておくべき最重要の例外が存在します。
それは、ティーンの始まりである11, 12, 13です。
これらの数字は、下一桁が1, 2, 3であるにもかかわらず、ルール1の例外となり、すべて「th」が付きます。
- 11番目: eleventh (11th) (11stではない)
- 12番目: twelfth (12th) (12ndではない)
- 13番目: thirteenth (13th) (13rdではない)
この例外は「-teen」で終わる数字に適用されると考えると覚えやすいかもしれません。このルールは111番目(one hundred eleventh)や112番目(one hundred twelfth)など、より大きな数字にも繰り返し適用されるため、非常に重要です。
1st 2nd, 3rd 4th 5thの読み方
序数の正しい読み方とスペルを、特に注意が必要な発音のポイントと合わせて確認しておきましょう。
英語らしい発音をマスターすることで、リスニング力やスピーキング力の向上にも繋がります。
- 1st: first (ファースト) – 最後の子音/t/をしっかり発音するのがポイントです。
- 2nd: second (セカンド) – アクセントは最初の’se’に置かれます。
- 3rd: third (サード) – 日本語の「サ」とは異なり、’th’の音は舌先を軽く上の歯に当てて発音します。
- 4th: fourth (フォース) – ‘th’の音で終わることを意識しましょう。
- 5th: fifth (フィフス) – こちらも最後の’th’の発音が重要です。

特に「fifth /fɪfθ/」「sixth /sɪksθ/」「twelfth /twelfθ/」などは、日本語話者にとって発音が難しい子音が連続します。焦らず、一つ一つの音を意識して練習するのが上達への近道です。
英語の序数一覧(1stから10th)
日常会話やEメール、書類作成などで特によく使われる、10番目までの序数を一覧表にまとめました。
これらの数字は使用頻度が非常に高いため、まずはここまでのスペルと読み方を完璧に覚えることを最初の目標にすると良いでしょう。
数字 | 省略形 | スペル | 読み方(カタカナ) |
---|---|---|---|
1 | 1st | first | ファースト |
2 | 2nd | second | セカンド |
3 | 3rd | third | サード |
4 | 4th | fourth | フォース |
5 | 5th | fifth | フィフス |
6 | 6th | sixth | シックス |
7 | 7th | seventh | セブンス |
8 | 8th | eighth | エイス |
9 | 9th | ninth | ナインス |
10 | 10th | tenth | テンス |
Excelでの1st, 2nd, 3rdの入力法
ビジネスシーンや学術的なレポート作成で非常に役立つ知識として、Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトには、序数を自動で美しく整形する便利な機能が備わっています。
操作は驚くほど簡単で、セルに「1st」や「2nd」、「3rd」と入力してEnterキーを押すか、別のセルを選択するだけです。
多くの場合、ソフトウェアがこれを序数だと自動的に認識し、「st」や「nd」といったアルファベットの部分を自動的に上付き文字(Superscript)に変換してくれます。
これにより、視覚的に分かりやすく、プロフェッショナルな印象の資料を瞬時に作成できます。(参照:Microsoft 365 サポート)
これは本当に便利ですね!毎月のレポートで順位や日付を扱うことが多いのですが、手動で一つ一つ書式設定する手間が省けるので、作業効率が格段にアップします。WordやPowerPointでも同じように機能しますよ。
もしこの自動変換機能が働かない場合は、対象の文字を選択した状態で「セルの書式設定」メニュー(ショートカットキー: Ctrl+1)を開き、「フォント」タブの中にある「上付き」にチェックを入れることで、手動で設定することも可能です。
1st 2nd 3rdのルールで0は?
この疑問に対する答えは非常にシンプルで、順序を示す序数において「0番目」という概念は基本的に存在しない、となります。
なぜなら、物事の順番は「1番目」から数え始めるのが最も自然で直感的な考え方だからです。
そのため、一般的な英語の日常会話やビジネス文書、学術論文などのフォーマルな文章で「0th」という表記が使われることは、まずないと考えて間違いありません。
【豆知識】プログラミングの世界では使われることも
ただし、一つだけ例外的な世界があります。それはプログラミングの世界です。
多くのプログラミング言語(例:C言語, Python, Javaなど)では、データの集まりである「配列(Array)」の要素を数える際に、最初の要素を「1番目」ではなく「0番目」として扱います。
このような非常に特殊な文脈では、最初の要素を指して「0th element」と表現することがあります。
しかし、これはあくまで専門分野での極めて限定的な用法です。
肩関節の動きで使う1st 2nd 3rd
序数は、私たちが普段あまり目にしない専門的な分野でも、重要な共通言語として機能しています。
その興味深い一例が、理学療法のリハビリテーションや、プロアスリートのスポーツトレーニングにおける「肩関節」の運動療法です。
特に、野球の投球動作やテニスのサーブなどで酷使されるインナーマッスル(回旋筋腱板)の機能を評価・強化するトレーニングにおいて、肩関節の回旋運動(腕を内外に捻る動き)を特定のポジション(肢位)で行います。
この決められたポジションを、医療従事者やトレーナーの間で正確に共有するために、序数が用いられています。
- 1st Position (ファーストポジション): 体の横で脇を締め、肘を90度に曲げた状態で行う内外への回旋運動。最も基本的な肢位です。
- 2nd Position (セカンドポジション): 肩を地面と平行になるように90度横に広げ、さらに肘も90度に曲げた状態で行う回旋運動。より実践的な動きに近い肢位です。
- 3rd Position (サードポジション): 肩や腕をさらに高く上げた状態での運動を指す場合もあり、競技特性に応じた評価で用いられます。
このように、特定の角度や位置を段階的かつ普遍的に示すために、「1st, 2nd, 3rd」という言葉が、分野を超えた重要な共通言語として活用されているのです。
2nd 3rdを含めた序数の使い方まとめ
この記事のポイントをまとめました。
- 「1st, 2nd, 3rd」は順序を表す英語の「序数」である
- 基数は個数(one, two)を示し、序数は順番(first, second)を示す
- 「1st」は「first」、「2nd」は「second」、「3rd」は「third」の省略形
- 書き方は「数字」と「英単語の最後の2文字」を組み合わせるのが基本ルール
- 1, 2, 3が特別なのは、それぞれが歴史的に独立した単語から来ているため
- 4番目は「fourth (4th)」となり、以降は接尾辞「th」を付けるのが原則
- ただし「fifth (5th)」「ninth (9th)」「twelfth (12th)」など綴りが変化する単語もある
- 最大の例外ルールは11, 12, 13で、これらは下一桁に関わらず全て「th」が付く
- 一方で21, 22, 23は原則通り「21st, 22nd, 23rd」となる
- Excelなどのオフィスソフトでは「1st」と入力すると自動で上付き文字に変換される
- 「0番目(0th)」という概念はプログラミングなどを除き一般的には使用しない
- 肩関節の運動療法など、専門分野で位置を示すために使われることもある
- まずは1から10までの基本的な序数と、11, 12, 13の例外ルールを覚えるのが効率的
- 日付、順位、記念日、階数、王や女王の世代など、序数の用途は非常に幅広い
- 正しい使い方をマスターすることで、より自然で正確な英語表現が可能になる