8b152c6e1fa346c68c9e108853c12c78 3nd 3rdの違いと英語序数1th, 2th, 3thの使い方 | KOTAらいふ
PR

英語での序数表記:「3rd」と「3nd」の違いと「1th, 2th, 3th」の正しい使い方を完全解説

英語での序数表記:「3rd」と「3nd」の違いと「1th, 2th, 3th」の正しい使い方を完全解説
記事内に広告が含まれています。

SNSやブログ、あるいは店舗の周年記念グッズなどで「3nd anniversary」といった表記を目にして、「あれ?」と疑問に思ったことはありませんか。

この見慣れない「3nd」とは一体何なのか、そして英語として正しいのか。この記事では、多くの人が混同しがちな「3nd」の意味とそれが誤りである理由について、深く掘り下げて解説します。

結論から言うと「3nd」は間違いで、正しくは「3rd」と表記します。

本記事では、英語の順番を表す「序数詞とは何か」という基本的な定義から、具体的な序数詞の作り方、そして混同しやすい「rd」「nd」「th」の違い、さらには「1st, 2nd, 3rd, 4th」の正しい表記まで、基礎から丁寧に解説していきます。

さらに、なぜこのような誤用が生まれる理由があるのか、そして「4nd」や「5nd」などの他の誤用例といった、日本人が陥りやすい、よくある英語表記ミスも網羅的に紹介します。

この記事を最後まで読めば、「third(サード)」の正しい読み方はもちろん、「3rd」の具体的な使い方と豊富な例文、特に使用頻度の高い記念日・順位・日付での使い方、さらには一歩進んだ「third」の関連表現まで、包括的に理解できるはずです。

英語表記の誤用がもたらすデメリットを正しく理解し、ビジネスシーンでもプライベートでも、自信を持って正しい英語表現を使いこなせるようになりましょう。

  • 「3nd」がなぜ間違いで「3rd」が正しいのかが根本から分かる
  • 英語の序数詞の基本的なルールと例外を完璧に理解できる
  • 日付や記念日、ビジネス文書で正しく英語表記を使えるようになる
  • よくある英語表記ミスを回避し、その理由まで明確になる

広告

3nd 3rdの違いは?正しい英語表記の基本

序数の基本ルールを1st〜10thまで整理したまとめは、英語の序数の正しい使い方と誤用一覧で解説しています。

 

  • そもそも3ndとは何なのか?
  • 3ndの意味と誤りを分かりやすく解説
  • これが正解!3rdの正しい使い方
  • third(サード)の読み方と発音
  • 英語の「序数詞」とは何か
  • 英語における序数詞の作り方
  • 序数詞のrd・nd・thの違いを比較
  • 1st 2nd 3rd 4thの正しい表記一覧

そもそも3ndとは何なのか?

そもそも3ndとは何なのか?

まず最も重要な結論からお伝えすると、「3nd」という表現は英語の文法規則上、存在しない完全な誤用です。

Twitter(X)やInstagramといったSNSの投稿、個人のブログ記事、さらには飲食店の記念メニューや企業の制作したデザインTシャツなど、驚くほど多くの場所でこの表記が散見されますが、残念ながらこれらはすべて間違いです。

この「3nd」という奇妙な表記は、数字の「3(three)」と、2番目を意味する序数詞「2nd(second)」の語尾である「nd」を、誤って組み合わせてしまったものから生まれています。

英語で物事の順番を表す際には、後ほど詳しく解説する「序数詞(ordinal numbers)」という厳密なルールに従う必要があります。そして、そのルールによれば、「3」に対応する正しい語尾は「rd」となるのです。

つまり、「3nd」は「スリー・セカンド」とでも読めてしまうような、意味が内部で矛盾した、文法的に成り立たない組み合わせになってしまっているのです。

英語を母国語とするネイティブスピーカーがこの表記を見れば、一瞬で間違いだと気づくか、あるいは単なるタイプミス(入力間違い)だと判断するでしょう。

公式な文書やビジネスの場で使用すると、基本的な知識が欠けているという印象を与えかねないため、注意が必要です。


3ndの意味と誤りを分かりやすく解説

3ndの意味と誤りを分かりやすく解説

前述の通り、「3nd」という言葉に正式な意味はなく、これは「3rd」の単純な誤記に過ぎません。

では、なぜ「3nd」は文法的に明確な間違いと言えるのでしょうか。その理由は、英語の順番や順位を表すための数字、すなわち「序数詞」の成り立ちのルールにあります。

英語では、順番を示す際に、基となる数字のスペルに合わせて語尾を変化させるという特徴があります。

英語の序数詞の基本ルール

1番目:1st ← first

2番目:2nd ← second

3番目:3rd ← third

4番目以降:4th, 5th, 6th… ← fourth, fifth, sixth

このように、略記で使われる語尾の「st」「nd」「rd」は、それぞれ元の英単語の最後の2文字から取られています。このルールを理解すれば、「nd」という語尾が「second」にのみ使われる専用の語尾であることが明確にわかります。

そのため、数字の「3」に対して、2番目を意味する「nd」を付けてしまう「3nd」は、英語の根幹をなす文法ルールから逸脱した、あり得ない組み合わせなのです。


これが正解!3rdの正しい使い方

これが正解!3rdの正しい使い方

それでは、「3番目」や「第3」を意味する、文法的に100%正しい英語表記は何かというと、それは「3rd」です。

この「3rd」は、「third(サード)」という単語の正式な略記表現であり、学術論文から日常のチャットまで、あらゆる場面で広く、そして正しく使用されています。

一般的に、フォーマルな文章で丁寧に書く際には「third」とスペルアウトし、日付や順位などを数字を使って簡潔に表す際には「3rd」と表記するのがスマートな使い分けとされています。

具体的な使われ方としては、私たちの生活の様々なシーンに登場します。

「3rd」の具体的な使用シーン

  • 日付:April 3rd(4月3日)
  • 順位:3rd place(3位)
  • 記念日:3rd anniversary(3周年記念)
  • 階数:3rd floor(3階)
  • 版数:3rd edition(第3版)
  • 学年:3rd grade(小学3年生)

このように、ビジネス文書から日常会話まで、フォーマル・カジュアルを問わず、どのような文脈でも安心して使える、標準的で正しい表現です。


third(サード)の読み方と発音

third(サード)の読み方と発音

「3rd」の元となる単語「third」の読み方は、カタカナで表記すると「サード」となります。

野球の守備位置である「サードベース(third base)」や、音楽の和音における「長三度(major third)」など、専門分野から日常会話に至るまで、日本語にも深く浸透しているため、多くの人にとって馴染み深い言葉でしょう。

ただし、英語としてのより正確な発音は、カタカナの「サード」とは少しニュアンスが異なります。

国際音声記号(IPA)で表すと /θɜːrd/ となります。

ネイティブに近い発音のポイント

冒頭の /θ/ の音は、日本語の「サ」の音とは全く異なり、舌先を軽く上の前歯と下の前歯の間に挟み、その隙間から息を「スー」と出すようにして発音します。いわゆる「無声音」と呼ばれるもので、声帯は震えません。

無理に完璧な発音を目指す必要はありませんが、この点を意識するだけで、格段にネイティブに近い、通じやすい響きになります。

もちろん、日本国内でのコミュニケーションや、相手が非ネイティブの英語話者である場合など、多くの状況では日本語の「サード」という発音でも十分に意味は通じますので、過度に心配する必要はありません。


英語の「序数詞」とは何か

英語の「序数詞」とは何か

ここまで何度も登場した「序数詞」という専門用語ですが、これは一体何なのでしょうか。英語における数字の概念を理解する上で、非常に重要なポイントです。

英語の数字には、大きく分けて「基数(Cardinal Numbers)」「序数詞(Ordinal Numbers)」の2種類が存在します。

この2つの明確な違いを理解することが、今回のテーマである「3nd」と「3rd」の違いを根本から理解する鍵となります。

種類 役割・意味 具体的な例
基数 (Cardinal Numbers) 物の「数」や「量」を表す、最も基本的な数字。 one, two, three, four… (1, 2, 3, 4…)
例:I have three sisters. (私には3人の姉妹がいます。)
序数詞 (Ordinal Numbers) 物事の「順番」や「順位」「日付」などを表す数字。 first, second, third, fourth… (1st, 2nd, 3rd, 4th…)
例:My third sister is a teacher. (私の3番目の姉妹は教師です。)

つまり、単純に「3個のリンゴ(three apples)」と個数を数える場合は基数を使い、「棚にある左から3番目のリンゴ(the third apple from the left)」と順番を示す場合は序数詞を使う、という明確な使い分けが存在します。

「3nd」や「3rd」を巡る混乱は、すべてこの「順番」を表すための序数詞のルールに関するものなのです。


英語における序数詞の作り方

英語における序数詞の作り方

序数詞の作り方には、いくつかの揺るぎない基本ルールと、絶対に覚えなければならない少数の例外があります。

このシステムを一度理解してしまえば、たとえ100万のような大きな数字であっても、迷うことなく正しく序数詞に変換できるようになります。

基本ルール:原則は「th」を付けるだけ

ほとんどの序数詞は、基数(one, two, three…)のスペルに「th」を付けるだけで作ることができます。これは最も基本的なルールです。

例:four → fourth (4th), seven → seventh (7th), nineteen → nineteenth (19th)

しかし、最も重要で、かつ全ての英語学習者が最初に覚えるべきなのが、1から3までの特別な形です。

  • 1 → first (1st)
  • 2 → second (2nd)
  • 3 → third (3rd)

この3つだけは、他の数字とは全く異なる不規則な変化をするため、理屈抜きでそのまま暗記する必要があります。

2桁以上の数字のルール:下1桁に注目

2桁以上の数字(例:21, 42, 153)を序数詞にする場合は、非常にシンプルです。それは、下1桁の数字のルールがそのまま適用されるというものです。

例えば、「23」は下1桁が「3」なので、「third」のルールが適用され、「rd」を付けて「23rd (twenty-third)」となります。

  • 21 → twenty-first (21st)
  • 32 → thirty-second (32nd)
  • 53 → fifty-third (53rd)
  • 44 → forty-fourth (44th)

このルールを知っていれば、どんなに大きな数字でも迷うことはありません。

最重要の例外:11, 12, 13

2桁以上の数字で唯一、最大の注意が必要なのが、ティーンの始まりである11, 12, 13の3つです。

これらは下1桁が1, 2, 3であるにもかかわらず、1st, 2nd, 3rdのルールは適用されません。代わりに、全て基本ルールの「th」を付けます。

【要注意】10番台の例外ルール

11 → eleventh (11th)  ※11stではない

12 → twelfth (12th)   ※12ndではない

13 → thirteenth (13th) ※13rdではない

この例外は、言語の歴史的背景に由来するもので、ブリタニカ百科事典の解説によると、これらの数字がゲルマン語派の古い数え方にルーツを持つためとされています。この3つの例外さえ覚えておけば、序数詞のルールはほぼマスターしたと言えるでしょう。


序数詞のrd・nd・thの違いを比較

序数詞のrd・nd・thの違いを比較

これまでの説明をまとめると、序数詞の語尾として使われる「st」「nd」「rd」「th」の使い分けは、その数字の末尾(下一桁)によって厳密に定められています。

以下の表で、その法則を視覚的に整理してみましょう。この表を頭に入れておけば、どの語尾を使うべきか一目で判断できます。

語尾 対応する末尾の数字 具体的な使用例 適用されない例外
st 1 で終わる数字 1st, 21st, 31st, 101st 11th
nd 2 で終わる数字 2nd, 22nd, 42nd, 102nd 12th
rd 3 で終わる数字 3rd, 23rd, 53rd, 103rd 13th
th 0, 4, 5, 6, 7, 8, 9 で終わる数字 4th, 10th, 25th, 100th – (例外なし)

こうして俯瞰して見ると、実はほとんどの数字は基本ルールである「th」でカバーされており、特別なのは末尾が1, 2, 3の時だけだということが分かりますね。

そして、その中でも11, 12, 13はさらに特別な存在として、別枠で覚えておくのが最も効率的です。


1st 2nd 3rd 4thの正しい表記一覧

1st 2nd 3rd 4thの正しい表記一覧

ここでは、日常生活やビジネスで特によく使う、1から30までの正しい序数詞を一覧で確認しておきましょう。

この範囲の数字は、日付や年齢、順位などで頻繁に登場するため、この機会にしっかりとインプットしておくと非常に便利です。

数字 序数詞 英語の読み方 (スペル)
1 1st first
2 2nd second
3 3rd third
4 4th fourth
5 5th fifth
6 6th sixth
7 7th seventh
8 8th eighth
9 9th ninth
10 10th tenth
11 11th eleventh
12 12th twelfth
13 13th thirteenth
14 14th fourteenth
15 15th fifteenth
16 16th sixteenth
17 17th seventeenth
18 18th eighteenth
19 19th nineteenth
20 20th twentieth
21 21st twenty-first
22 22nd twenty-second
23 23rd twenty-third
24 24th twenty-fourth
25 25th twenty-fifth
26 26th twenty-sixth
27 27th twenty-seventh
28 28th twenty-eighth
29 29th twenty-ninth
30 30th thirtieth

特にマーカーと太字で示した、例外である11〜13と、ルールが再び適用される21〜23の使い分けを、改めて視覚的に確認してください。


3nd 3rdの誤用をなくすための応用知識

  • なぜ「3nd」の誤用が生まれる理由があるのか
  • 3rdの使い方と例文を具体的に紹介
  • 記念日・順位・日付での使い方を解説
  • 覚えておきたいthirdの関連表現
  • 4nd・5ndなどの誤用例にも注意
  • よくある英語表記ミスのパターン
  • 英語表記の誤用によるデメリットとは
  • 3nd 3rdを正しく理解し使い分けよう

なぜ「3nd」の誤用が生まれる理由があるのか

なぜ「3nd」の誤用が生まれる理由があるのか

英語の文法ルール上は明確な間違いである「3nd」ですが、なぜこれほどまでに多くの場所で、まるで正しい表記かのように使われているのでしょうか。

その背景には、単なる知識不足だけではない、いくつかの複合的な理由が考えられます。

「3nd」が広まってしまった背景にある5つの理由

  1. 単純なタイプミスと確認不足:最も基本的な原因です。キーボードで「2nd」と打つ癖や、「nd」という音の響きから、無意識に「3nd」と入力してしまい、そのまま投稿・公開してしまうケースです。
  2. 他人の誤用の安易な模倣:特に影響力が大きいのがSNSです。誰かが使った「3nd」という表記を見て、それが正しいものだと思い込み、そのまま自分も真似て使ってしまうことで、誤用がネズミ算式に拡散していきます。この現象は「エラーカスケード」とも呼ばれます。
  3. デザイン上の都合や視覚的バランス:これは制作者側の問題ですが、特定のフォントやデザインにおいて、数字の「3」と「rd」の組み合わせよりも、「nd」の方が視覚的なバランスが良く見える、あるいは収まりが良いと感じることがあります。そのため、文法的な正しさよりも見た目を優先して、意図的に「3nd」が使われてしまう場合があります。
  4. 学校英語教育の限界:日本の学校教育では、序数詞の概念や1st, 2nd, 3rdの基本は学びますが、2桁以上の数字のルールや11, 12, 13の例外など、細かい表記ルールまで深く、そして繰り返し教わる機会は少ないのが現状です。そのため、多くの人がルールを曖昧にしか理解していないことも大きな一因です。
  5. 旧世代の自動翻訳ツールの誤変換:現在では改善されていますが、過去には一部の機械翻訳アプリやウェブサイトの自動翻訳ツールが、「3番目」を「3nd」と誤って変換してしまった事例がありました。信頼していたツールが出力した結果を疑わずに使ってしまう人も少なくありませんでした。

これらの要因が複雑に絡み合い、「3nd」という本来存在しないはずの「ゴースト表現」が、あたかも市民権を得たかのようにインターネット上や実社会に広まってしまったと考えられます。


3rdの使い方と例文を具体的に紹介

3rdの使い方と例文を具体的に紹介

「3rd」は、学術的な文章から日常のスラングまで、非常に応用範囲の広い表現です。

ここでは、様々なシーンや文脈に合わせて、その具体的な使い方を豊富な例文とともに見ていきましょう。これらの例文を参考にすることで、実際のコミュニケーションで自然に使えるようになります。

日付・カレンダーに関する例

The final deadline for this project is March 3rd.

(このプロジェクトの最終締め切りは3月3日です。)

Our next meeting is scheduled for the 3rd of October.

(私たちの次の会議は10月3日に予定されています。)

順番・順位に関する例

She finished in 3rd place in the national speech contest.

(彼女は全国スピーチコンテストで3位に入賞しました。)

This is the 3rd time I’ve warned you about being late.

(遅刻について君に警告するのは、これで3回目だ。)

記念・イベントに関する例

A huge party was held to celebrate the company’s 3rd anniversary.

(会社の創立3周年を祝うために、盛大なパーティーが開催されました。)

Happy 3rd birthday to my adorable nephew!

(私の可愛い甥っ子へ、3歳の誕生日おめでとう!)

ビジネス・フォーマルな例

You can find the marketing department on the 3rd floor of the main building.

(マーケティング部は本館の3階にあります。)

Please review the agenda and refer to the 3rd item for discussion.

(議題をご確認の上、3番目の討議項目を参照してください。)

その他・日常会話での例

Take the 3rd exit at the next roundabout.

(次の環状交差点を3番目の出口で出てください。)

The 3rd episode of that series was a real masterpiece.

(あのシリーズの第3話は、本当に傑作だった。)


記念日・順位・日付での使い方を解説

記念日・順位・日付での使い方を解説

前述した数々の例文の中でも、特に「記念日」「順位」「日付」の3つのシーンは、「3rd」が日常生活で最も頻繁に使われる代表的な場面です。

これらの場面における、より詳細な使い方やニュアンスをしっかり押さえておきましょう。

記念日 (Anniversary / Birthday) での使い方

「〇周年」や「〇歳の誕生日」を表現する際に使います。「3rd anniversary(3周年)」「3rd birthday(3歳の誕生日)」のように、記念日を表す名詞の前に置いて、形容詞のように使うのが一般的です。これは、企業や店舗の周年記念イベントの告知、結婚記念日のお祝いメッセージ、子供の誕生日の飾り付けなど、公私にわたって非常によく見かける、心温まる表現です。

順位 (Place / Prize) での使い方

オリンピックのようなスポーツの大会から、地域のコンテスト、学業成績に至るまで、順位を示す際に不可欠な表現です。「3rd place(3位)」が最も一般的ですが、「3rd prize(3等賞)」や「3rd rank(ランキング3位)」のようにも使われます。「He proudly won 3rd prize in the art competition.(彼は誇らしげに美術コンクールで3等賞を獲得した)」のように、動詞の後ろに置かれることが多いです。

日付 (Date) での使い方

日付を表す際は、序数詞を使うのが英語の揺るぎない基本ルールです。書き方にはアメリカ式とイギリス式で語順の違いがありますが、どちらも序数詞を使います。

日付の表記スタイル

  • アメリカ式:May 3rd, 2025 (月 → 日 → 年)
  • イギリス式:3rd May, 2025 (日 → 月 → 年)

口頭で言う場合も「May third」や「The third of May」のように、必ず序数詞で発音します。「May three」とは言わないので注意が必要です。


覚えておきたいthirdの関連表現

覚えておきたいthirdの関連表現

「third」という単語は、単に「3番目」という意味だけでなく、他の単語と結びつくことで、より豊かで多彩な意味を持つイディオム(慣用句)や複合語を形成します。

いくつか代表的なものを知っておくと、英語のニュースを読んだり、映画を観たりする際の理解度が格段に深まります。

  • third party (第三者)契約や取引の直接の当事者(第一者、第二者)以外の人や組織を指す、法律・経済用語です。近年では、総務省が注意喚起しているように、スマートフォンのアプリなどが「サードパーティCookie」を利用して個人情報を収集する文脈で、IT分野で非常によく使われます。
  • third wheel (お邪魔虫、場違いな人)主に恋愛の文脈で使われる、やや口語的なスラング表現です。二人乗りの乗り物に三人目が乗るとバランスが崩れることから、カップルのデートなどに一人だけ加わっている「電球」のような存在を指します。「I felt like a complete third wheel on their date.(彼らのデートで自分は完全にお邪魔虫のように感じた)」のように使います。
  • third quarter (第3四半期)ビジネスや会計の分野で頻出する言葉で、1年間の会計年度を4つに分けたうちの3番目の3ヶ月間(多くの日本企業では10月〜12月、米国企業では7月〜9月)を指します。企業の決算報告などで「Sales in the third quarter increased by 10%.」のように使われます。
  • Third World (第三世界)冷戦時代に生まれた言葉で、西側諸国(第一世界)にも東側諸国(第二世界)にも属さない、主にアジア、アフリカ、ラテンアメリカの発展途上国を指しました。現在では、この言葉が持つ否定的なニュアンスを避けるため、「developing countries(開発途上国)」や「Global South(グローバル・サウス)」という表現がより好まれます。

4nd・5ndなどの誤用例にも注意

4nd・5ndなどの誤用例にも注意

「3nd」が明確な間違いであると理解できると、その知識を応用して、他の数字における同様の誤用にも敏感に気づけるようになります。

序数詞のルールを曖昧に覚えていると、以下のような、一見するとそれらしく見えるものの、実際には間違っている表記を生み出してしまいがちです。

誤った表記 誤用の理由と解説 正しい表記
4nd, 5nd, 10nd 4や5や10なのに、なぜか「2番目」を意味する「nd」を付けてしまっている最も典型的な間違い。 4th, 5th, 10th
6rd, 7rd, 20rd 6や7や20なのに、なぜか「3番目」を意味する「rd」を付けてしまっている間違い。 6th, 7th, 20th
11st, 12nd, 13rd 「11, 12, 13は例外で、末尾の数字に関わらず全て”th”を使う」という最重要ルールを知らないために起こる間違い。 11th, 12th, 13th
21th, 22th, 23th 20番台以降は末尾の数字のルール(st, nd, rd)が再び適用されることを知らず、一律で「th」を付けてしまっている間違い。 21st, 22nd, 23rd

これらの間違いは、一見多様に見えますが、その根源はすべて序数詞の基本ルールと例外ルールの理解不足にあります。一度ルールを体系的に学べば、これらの間違いはすべて確実に避けることができます。


よくある英語表記ミスのパターン

よくある英語表記ミスのパターン

前述した様々な誤用例を分析すると、英語の序数詞で日本人が間違いやすいパターンは、大きく2つに分類できることがわかります。

パターン1:語尾の選択を根本的に間違える「印象引きずられ型」

これは、数字の末尾に対応する正しい語尾(st, nd, rd, th)を選べていない、最も基本的なケースです。特に「2nd」や「3rd」という表記のインパクトが強いため、他の数字にも無意識に「nd」や「rd」を付けてしまうのが典型例です(例:4nd, 6rd)。

このミスへの対策:ndは2で終わる時だけ」「rdは3で終わる時だけ」と、使用場面を限定的に覚えましょう。そして、「それ以外は基本的にすべてth」と大枠で考えると、思考がシンプルになり混乱が少なくなります。

パターン2:例外ルールを見落としてしまう「ルール適用しすぎ型」

これは、基本ルールを学んだがゆえに、11, 12, 13という特別な例外の存在を知らない、あるいは忘れてしまうために起こるミスです。「末尾が1だから11st」「末尾が2だから12nd」というように、基本ルールを全ての数字に律儀に適用しようとしてしまうのが原因です。

このミスへの対策:11, 12, 13の3兄弟だけは、問答無用でth」と、何か特別な呪文や合言葉のように、他のルールとは切り離して覚えてしまうのが非常に効果的です。

この2つの思考パターンを意識し、自分がどちらのタイプの間違いをしやすいかを自己分析するだけで、序数詞に関するミスのほとんどは劇的に防げるようになるはずです。


英語表記の誤用によるデメリットとは

英語表記の誤用によるデメリットとは

「3nd」のような小さな表記ミスは、友人同士のチャットなどでは笑い話で済むかもしれません。大した問題ではない、と軽く考えてしまう人もいるでしょう。

しかし、これがビジネスシーンや公の場、あるいは企業の公式な発信となると、思わぬ深刻なデメリットにつながる可能性があります。

たった2文字の表記ミスがもたらす、無視できない3つのデメリット

  • 信頼性の低下とブランドイメージの毀損:企業の公式サイト、製品のパッケージ、広告などに誤った英語表記が存在すると、消費者や取引先は「細部への配慮が欠けている会社だ」「品質管理体制が甘いのではないか」といったネガティブな印象を抱きます。これは、長期的に見てブランドイメージや信頼性を確実に損なう要因となります。
  • プロ意識の欠如という烙印:海外の取引先とのビジネスメールや、重要なプレゼンテーション資料で基本的な文法ミスをすると、相手に「英語でのビジネスコミュニケーション能力が低い」「注意散漫でプロフェッショナルではない」と判断されてしまう可能性があります。これは、交渉や契約において不利に働くこともあり得ます。
  • 情報の誤解とコミュニケーションの齟齬:非常に稀なケースではありますが、例えば契約書の日付や、製品のバージョン番号などで序数詞の表記が曖
    昧だったり間違っていたりすると、それが原因で法的な解釈の違いや、製品の仕様に関する誤解を生み、重大なトラブルに発展するリスクもゼロではありません。

たかが語尾の2文字、されど語尾の2文字です。グローバルなコミュニケーションが当たり前になった現代において、正しい言葉遣いは、円滑な意思疎通と強固な信頼関係を築くための、最も重要で基本的なビジネスマナーの一つと言えるでしょう。


まとめ:3nd 3rdを正しく理解し使い分けよう

3nd 3rdを正しく理解し使い分けよう

この記事で解説してきた、英語の序数詞に関する重要なポイントを最後にまとめました。

  • 「3nd」は英語として存在しない完全な誤用・間違い
  • 「3番目」を意味する正しい表記は「3rd」であり「third」の略
  • 語尾の「nd」は2番目を表す「second」に由来する専用の形
  • 語尾の「rd」は3番目を表す「third」に由来する専用の形
  • 物事の順番や順位を表す数字を「序数詞」と呼ぶ
  • 序数詞の基本ルールは末尾の数字(下一桁)によって語尾が決まる
  • 末尾が「1」の数字は「st」を付ける(例:21st)
  • 末尾が「2」の数字は「nd」を付ける(例:22nd)
  • 末尾が「3」の数字は「rd」を付ける(例:23rd)
  • 末尾が0, 4, 5, 6, 7, 8, 9の数字は「th」を付ける
  • 最重要の例外として「11, 12, 13」は末尾に関わらず必ず「th」を使う
  • 誤用の主な原因はタイプミス、SNSでの情報の拡散、教育不足など
  • 日付、記念日、順位の表記では正しい序数詞の使用が必須
  • ビジネス文書での誤用は企業の信頼を損なう可能性がある
  • 「4nd」や「11st」なども同様のルールに基づいた間違いなので注意が必要
  • 正しい知識を身につけ、自信を持って正確な英語を使いましょう