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4. **アルカリホスファターゼ (ALP)**

 

   – 結果:38 U/L (基準値:38-113 U/L)

   – **解説**:基準値の下限に近いですが、正常範囲内です。

 

アルカリホスファターゼ (ALP) が基準値を下回る場合、以下のような健康リスクが考えられます。

 

1. **栄養不足(特に亜鉛不足)**

 

ALPの生成には亜鉛が関与しています。そのため、**亜鉛不足**や他の栄養素の欠乏が原因でALPが低下することがあります。亜鉛が不足すると、免疫力の低下や傷の治癒の遅れ、味覚障害などが起こる可能性があります。

 

2. **低リン血症**

 

リンはALPの代謝にも関係しており、**リン欠乏**がある場合もALPが低下することがあります。低リン血症が進行すると、筋力低下や骨の健康に影響を及ぼし、重症の場合には呼吸困難や心不全などのリスクが高まる可能性があります。

 

3. **甲状腺機能低下症**

 

ALP値の低下は、**甲状腺機能低下症**とも関連していることがあります。甲状腺ホルモンの不足は新陳代謝の低下を引き起こし、疲労感、体重増加、冷え性、皮膚や髪の乾燥などの症状が見られる可能性があります。

 

4. **重度の貧血**

 

貧血、特に**鉄欠乏性貧血**が進行すると、ALPが低下することがあります。貧血が進行すると、息切れや疲労感、めまい、心拍数の増加などの症状が見られます。

 

5. **ビタミンC欠乏症(壊血病)**

 

ビタミンC不足が進むと、ALPが低下することがあり、最終的には**壊血病**のような状態に繋がることもあります。これは、歯茎からの出血や皮膚の異常、疲労感などが現れるビタミンC欠乏による病気です。

 

まとめ

 

ALPが基準値よりも低い場合、栄養不足や特定の病気の兆候である可能性があるため、特に**亜鉛やリンの摂取**、**甲状腺の状態**を確認することが重要です。血液検査で他の関連項目も確認し、必要に応じて医師に相談することをお勧めします。